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喧嘩友達
恋愛リレー小説 - 初恋

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喧嘩友達 2

「私はエリに呼ばれたから居るの!あんたが来るって知ってたら来なかったわよ!」
「んだとこのペチャパイが!」
「な……っ!!」
のあは顏を真っ赤にする。
「まぁまぁ二人とも!せっかくのプールなんだから楽しまなくちゃ!ね?」
慌ててエリが仲裁に入るが、二人はしばらく睨みあったままだった。
しばらくして紫音がふと目をそらした。「もういいや、せっかく来たんだから楽しまねーとな。エリも言ってることだしな」私は拍子抜けて「へっ?あっうん」と言ってしまった。あの紫音が折れたのだ…エリが言ったからかな?そんなことを考えてたせいかその日は全然楽しくなかった。その夜、私はベッドの上で今日のことを思い出していた。「もぉ〜なんで紫音が来るのよ?全然楽しくなかった。だいたいなんであんな奴とエリが幼なじみなの?意味わかんないし、しかもなんであんなに仲良さげに話してんの、意味わかんない。紫音のバ〜カ!!」
その時エリからメールが来た。「今日は楽しかっね。ところで明日話があるから昼休み屋上に来て?」特に用はなかったのでOKメールを送った。次の日屋上でエリが切り出した「ねぇ、ノアって紫音と仲良いけど…紫音の事好き?」「はっ?何言ってんの?んな分けないじゃん!だいたい仲良くないし」「そうなの?良かったぁ〜」「良かったってエリ、まさか」「うん…私紫音が好き…だから協力して!」「うん」まさかエリが紫音を好きなんて…っーかどーやって協力すんのよ!こう考えていた紫音がかすかに心が痛んだのに気付くはずもなかった…
翌日、教室…
のあはなんでか調子が出なかった
「どうしたんだろぉね?」
「へ?」
隣の佐井野がのあに意味ありげに言った
しかしのあは意味が分からず生返事を返す
「紫音だょ。もぉ五時間目だっていうのに今日は一度も咲野に絡んでこない」
「ぁ…」
そういえばそうだ。毎回休み時間ごとにのあの席に来ては絡んで来ていたのに今日は一度も…
「いいじゃない☆平和で♪」
のあは元気に答えた。

放課後…
もぅすっかり暗くなるというのにのあはまだ教室にいた
「なんでょ〜(涙」
半べそ顔ののあ
のあは暗やみが大の苦手なのだ


−カタンッ

廊下の方で冷たい物音が響いた・・

(なに?なんなの?ホントに恐いからぁ〜!!!!)


−ガラッ

 ビクッ!

「なにやってんだよ?こんな時間にッ!?
たっく・・最初バケモンでもいんのかとおもったぜ・・」


・・・ん?

こんな憎まれ口をたたくやつといえば・・

「紫音ッッ!?」

のあが叫ぶと紫音はぎろりとこちらを睨んだ。

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