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サクラ
恋愛リレー小説 - 初恋

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サクラ 2

占いのページを見て、あたしは無意識に海里の星座と自分の星座の相性を調べていた。「あ、明日が一番イイ相性。」ささやか事だけど、飛び跳ねたいくらい嬉しい気持ちになった。
…─翌朝
「おはよ」
電車の中、上を見上げると海里が立っていた。
「おはよ、今日も部活?」あたしは、今日も海里と帰りたいと思った。
「うーん、あるんだけど今日は用事がさっ」
「用事って?」
少し考えた顔をして、「うん、莉子には話すかな」何だか嫌な予感がした。「何よ、もったいぶらないで話して」でも知らない方がいいかも…「実は俺今日デートなんだ、昨日メールで告白されて」眩しい笑顔…目が眩む。

キンコーン カンコーン
4時間目が終わり昼食の時間になった。
あたしは今朝の事がショックで食欲がない。そのとき、「ちょっと佐々木ー、俺ずっと待ってたんだよ」藤永 大和がそこにいた。
「あ、ごめん」忘れてた。「まっいいや!今日一緒に昼飯食べよ!!」
「えっ!?」グイッと腕を引っ張られ、屋上に連れて来られた。
「あたし、食欲ないよ」「え〜お肌に悪いよー」何よ、ほっといて!!心の中で怒鳴った。「ほら!!一口!!」綺麗な色の卵焼きを口元へ運んできた。「いらないってば」
「いいから、俺が作った卵焼きは絶品!!」藤永が作った??意外だった。見た目は軽そうな感じだから。「あ〜ん」「やだ、恥ずかしい…」顔が暑くなる。
「照れない照れない、ほら!あ〜ん!!」
「あ〜…」あたしは観念して口を開いた。藤永はそこに卵焼きを運んだ。もぐもぐ…「おっおいしい…」「だろっ」藤永は今まで見たことのない顔をしていた。それは、照れていてでも喜んでいるような、歯がゆい顔。思わずあたしは吹き出して笑ってしまった。
「あははっ」「何だよ、いきなり!」藤永は驚いて目を見開いていた。
海里以外の男の子とこんなに親しく話したのは、初めてな気がした。
昨日電車の中で藤永に会った事を忘れていた。
…─電車の中
あたしは海里の事を考えていた。そこに「あれ??佐々木、今帰り?」突然の声に驚いて「はぁ、まあ」なんて拍子抜けた声が漏れた。「今日の桜残念だったな」「うん、でも来年咲くし」わざと冷たくした。「なあ、そういえば上田から聞いた?」上田??海里??「何をよ」にんまり笑って「俺が佐々木を気に入ってる事!」「……はっ?」何を言い出したの??

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