俺は鉄人! 11
しかし彼女…彼氏がいるって言ってたな。
ということは…だ。これを利用しない手は無い。
彼氏の前でまゆみちゃんとのセックスを見せ付けるとか、バイブを入れてデートに行かせるとか…。
ハハハ、これは面白いや!
俺は一人車の中で高笑いを浮かべていた。
さやかちゃんにも紹介しないとな…。
俺はそう思っていた。
やがて車は自宅のアパートにたどり着く。
鍵を開けて家の中に入るとさやかちゃんがこたつで寝ていた。
まあ明日は休みだから来たんだろう。
俺は車からまゆみちゃんを連れて家の中に入れる。
まだぐったりしてるがまあ良しとしよう。
そしてさやかちゃんを起こす。
「あっ…隆さんおはよう…ございます。」
「おはよう。まだ深夜3時だけど。ちょっと紹介したい人物がいてね。」
「ふぁい…誰ですか?」
「あそこで寝転がってる女の子がいるだろ?彼女は俺達のペットさ。」
「ペット…ですか?私よりも彼女が一番って言わなければ私はいいですよ。」
「もっと拒否するかと思ったけどね。」
「だって隆さんの事ですもの…。私はそういう隆さんも大好きですよ。」
「ありがとう…」
何かバカップルみたいなノリになってるよ、俺達。
「それよりも名前は何ですか?」
「まゆみちゃん。15歳だよ。」
「まさかまゆみちゃんの苗字って安藤ですか?」
「ん…まあそうだけど。」
「やった!嬉しい!隆さん大好き!」
そして彼女は俺に抱き着いて来る。
「と、とりあえず事情説明してくれない?」
「そ、そうでしたね。ええとですね、彼女の父親と私の父の会社はライバル関係なんです。しかも大体業績ではあっちが上でした。処女喪失も彼女は早かったですよ。中学1年でですから。それで何かある度に私を馬鹿にしてきた訳です。私は悔しかったですが何もしきれなくて…。まさか今回こういう風に再会するとは思いませんでしたが。」
「ところで何故そんな娘が田舎のローカル線に?」
「実は彼女の一家は稼いでる割にはドケチでして、家は郊外にある豪邸ですが、そこから会社や学校まで電車を使います。
しかも郊外のローカル線を使います。
当然その路線は電化はされてません。
だからJRにあの路線を電化しろと言ってるらしいです。」
「成る程ね。」
「ちなみにですが彼女の父の会社…黒字でかなり莫大な利益を上げてるのにリストラを行っているのでかなり評判は悪いんですよ。リストラされた人をウチの父の会社で再雇用することもありますしね。」