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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 99

「あら、愛ちゃんじゃない」
麗那がその人物を見ると、顔が少し曇ってしまう。それでも良一にその表情を見せない為に、麗那は良一の一歩前に出ている。
「お姉様、ここは仮にも学内です。その男がどんな人か知りませんが、もう少し節操を持っていただけませんか?お姉様は学園長ですが、私が副生徒会長として言わせて戴きます」
愛と呼ばれた人物は見た目通り、きつい性格をしている様だ。学園長で絶大な権限を持っている麗那に対しても臆する事無くズバズバと物を言っている。
「愛ちゃん…貴女が風ノ宮じゃなかったら、今のセリフは即退学よ。この子は良くん、貴女の親戚で私の従姉弟で、しかも婚約者なの。いくら貴女が風ノ宮の血筋を引いていると言っても、私と良くんの行動を止める事は許さないわ」
麗那は大人らしく落ち着いた声色で答えるが、それでもかなりムカついているのだろう。言葉の節々にかなりの怒気が込められており、目の色も変わっているのだ。
ちなみに補足として言っておくが、今の状況で相手が風ノ宮愛では無かったら、即刻退学・クビ&社会から抹殺である。
 
麗那の言葉でようやく相手が良一だと分かった愛は、顔を一気に真っ青にする。
「そんな…あの良一がこんなに…いえ、良一様だったとは…」
先程までと打って変わり、愛は膝をガクガクと震わせて立っているのもやっとという状態になった。
「お姉ちゃん、怒っちゃ駄目だよ。誰にだって間違いはあるんだから。」
良一は切れる寸前の麗那に臆する事無く宥めるのであった。
「そうね、良くんの言う通りね。良くんご免ね」
麗那は良一に振り向き、優しく良一の頭を撫でてあげる。
「良一様有難うございます。良一様はお優しいのですね」
良一の一言でその場の雰囲気が一転して優しいものになり、愛は彼女の本来の顔であろう、優しい表情になった。おそらくこの表情を見れるのは、今後良一と数名しかいないであろう。
「愛お姉ちゃん、僕も愛お姉ちゃんと同じこの学園に入学する事になったからこれからお願いします」

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