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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 89

どんな些細な事でも二人にとっては嬉しい事であり、それは二人以外には簡単に作り出せないものである。
みき・マルスは二人の世界を羨ましく思い、いつか自分も良一とこんな世界を築きたいと切に願うのだった。
 
良一は麗那に隠れながらすれ違う女子生徒と挨拶をした後、寮を後にする。
正しくは生徒達が良一に群がって来て、良一がその勢いで怖がってしまったので、退散してきたのだが…
ただ、女子生徒達にとっては、良一の怖がる姿も可愛いらしく、萌えて目がハートになる生徒もいたようだ。


今度はみきに代わって麗那が良一を案内する。麗那は良一を病院に連れて行く。
幼い頃あまり良一は体の強い子供ではなかった。今は病気はほどんどしない事を麗那は知っているので、その点は安心しているが、やはり病院という存在を良一が知っておくべきだ。
「良くん、ここには良くんの懐かしい人がいるよ」
良一には何の事か分からないが、麗那はその人物に良一を早く会わせたいようだ。
そして病院の中に入り、麗那はその人物がいる部屋に向かって良一を連れて行く。

「みき先生、誰かが診察してたら悪いから、ちょっと陽子先生の様子を見てきてもらえないかしら?」
みきは麗那に言われて、頷いて目の前にある診察室にノックをして入っていく。
「良くん、今から会う人を見てびっくりしないでね」
良一は陽子という人にこれから会うので、少し身構えていたが、麗那の様子を見ているとそういった人ではないのだと思えてくる。
麗那はみきが出てくるのを待っている間、良一の髪の毛を梳いてあげたり、良一の頭を撫でてあげたりしていたが、五分経ってもみきが出てこないので、診察室に入る事にした。
「みき、いつまで良ちゃん様を待たせるんだ!」
麗那が良一を連れて診察室に入ろうとしたら、それよりも先にマルスが中に入り、みきに向かって怒鳴り込んでいく。
「マルスさん、彩を見て下さい。私のお菓子をいっつも取ってるからこんな顔になってますよ。あ〜、いい気味ね。こんなんじゃ良一君に嫌われるわね」
みきは自分が作ったり、ストックしていたお菓子の恨みを晴らすべく、彩と言う人物を散々こけにしている。
「そんな事はどうでもいいだろ!?それよりも良ちゃん様……」「山田君…いえ、良一様…」
マルスはみきが良一を待たせている事を責めようとしていると、横からびっくりした声が飛び込んでくる。
「朝倉先生…」
良一は朝倉先生、つまり朝倉陽子の顔を見ると、涙を流し、陽子の方へ近づいていく。
そして陽子の目の前に来ると、感情が昂って中学の時の保健の先生の陽子に抱きついて大泣きをしてしまう。
「うわ〜ん、朝倉先生ぃ…えぇ〜ん…」
陽子は良一が胸に飛び込んでくると、優しく抱きしめ、マリア様のような表情になる。

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