PiPi's World 投稿小説

学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 49
 51
の最後へ

学園の花婿 51

「な、何て事をするの!?私もしたくて我慢してたのに…」
「いいじゃない。私はしたい事をしただけよ。何か文句あるかしら!?」
みきの突然の行動によって、2人が見つめあって口論しだす。そのお互いの目には明らかに火花が散っている様だ。
「もう、貴女達いい加減にしなさい!良くんの前で見苦しいわよ」
先程まで黙って苦笑していた麗那だが、呆れた様子でようやく止めに入るのであった。
「さあ良くん、次の場所へ行きましょう」
麗那が良一を早く職員室から連れ出そうと良一の方を見てみると、何と良一の瞳が潤んでいた。
「お姉ちゃん怖いよ…」
麗那からしたら本気で怒った訳ではないのだが、良一にとっては優しいお姉ちゃんが怒る姿を見て怖かった様だ。
「り、良くん…お姉ちゃん怒ってないからね?普段のお姉ちゃんだから、安心していいんだからね?」
麗那の最大の弱点、「良一の涙」が発動された為、麗那はしどろみどろになってしまい、教師達が知る普段の麗那とは大違いな状況である。
横にいたマルスも良一の泣き顔を見て、顔が真っ青になっており、みきと瑞穂は冷や汗、職員室にいた他の教師も焦っている状況である。
「くすん…お姉ちゃん、優しいお姉ちゃんが僕大好きなの……ねえ、お姉ちゃん…この後この先生達にも一緒に案内をしてもらったらダメかな…?」
良一は麗那の普段の声を聞いて安心したのか、鼻をすすりながら麗那に尋ねる。しかし、麗那のこの世で二番目の弱点である、「良一の上目遣い」が「ダメかな?」のところで発動され、麗那は今度はよろめきそうになってしまった。
マルス・みき・瑞穂の三人は声を合わせて「うっ…」と言って、良一のその目にやられてしまった。
(ねえ、みき。あの子のあの目ってヤバくない?あれって無意識の内にやってるんだよね?)
(確かにヤバいよね…私、どっちかというと年上好きだけど、あの目を見たら他の男なんてどうでも良くなってきたわよ…)
みきと瑞穂は立ち直れないくらいの精神的ダメージを受けている。
マルスは警備局の同僚から恐れられるマルスではなく、乙女のマルスになって良一を見詰めていた。
そして麗那はというと、ようやく立ち直って良一をきつく抱きしめる。
「ごめんね…お姉ちゃんが悪かったの。良くんが望む事は何でもしてあげる。この2人も一緒に良くんの為に学園を案内してあげるわ」
麗那は良一に心からの謝罪をする。かけがえのない良一が泣く事が、麗那にとって一番辛い事だというのを再確認するのである。
「じゃあ良くん。次はB棟(理数系の棟)を案内してあげるね」
「うん、お姉ちゃんお願いね」
良一は麗那の謝罪で完全に立ち直り、麗那と良一はしっかりと手を繋いで職員室をでる。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す