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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 273



「集計の結果はどうかしら?」
「各クラス、約10人ずつ大学への進学を希望しておりますわ」
「そう。3分の1位ね」
「その中でも、純粋に大学に進学を希望している子と良くん目当ての子が半分ずつ位に分かれておりますわね」
「残った子達は?」
「花園関連が約半分、実家や他企業が約半分ですわ。花園関連の子達の中で、良くん目当ての子達は僅かしかおりませんわね」
「そう。じゃあ、良くん目当ての子は全体で20人位ね」
「はい」
「じゃあ、この結果を元に夏休みの計画を立てて頂戴」
「分かりました」





それから少ししたある日の事。
「麗那お姉様は今日はいらっしゃるかしら……。
あれから幾ら考えてみても、お姉様のあのご様子の事は分からないわ」
高等部と大学部、ここは同じ敷地内にあるとはいえ完全に隔離されており、余程の理由が無い限り行き来する事は出来ない。数ヶ所ある扉にはセキュリティが施されており、IDが無いと通行は出来ないのだが…その人物はIDをかざして難なく通過し、今は高等部の建物近くまで来ていた。


「今は校内は静かだから授業中ね。そう言えば、お姉様とアポイントを取らなかったけど、大丈夫かしら…」
その人物は急な訪問で麗那に怒られないか内心ドキドキしながら、しかしわざわざ「味見」という口実の為に作ったアップルパイを抱えて麗那の部屋をノックする。
コンコン…
「はい、学園長は奥におられます」
IDの通過記録から既に来る事は分かっていた様で、ドアを開けた千乃はその人物を奥の麗那の執務室の方に促す。
「あ、千乃さん。今日は麗那お姉様にアップルパイを試食して戴きたくて…」
「そうですか…折角来て戴いて申し訳ないのですが、学園長は只今お忙しいご様子なので、こちらのテーブルに置いていて下さいますか?」
千乃に言われ、その人物は素直にアップルパイをテーブルに置き、千乃に促されて麗那の方に向かう。


「麗那お姉様、突然の訪問どうかお許し下さい」
「あら、ひなのちゃん、本当に久しぶりね。ご免なさいね、今ちょっと立て込んでいるから少し待って貰えるかしら?」
「あっ、はい。私が勝手に来たのですからお姉様はお気になさらずにお仕事をなさって下さい」



アポも無く訪問した事を学長室に入ったひなのは麗那に謝罪すると、麗那はひなのが来て機嫌が良いのか少し待ってくれと言われひなのも待つ事にした。

(この部屋の雰囲気、前と違う様な気がするわね… どこか懐かしい様な… 私にとってとても大事な香りというか思い出が…)
ひなのは麗那が仕事を終えるまで、ずっと考えていた事、感じていた事を麗那に尋ねるが、麗那は勿体ぶってきちんと話してはくれない。

それから、1時間後。
「ふう、終わったわ」
「お疲れ様ですお姉様」
仕事を終えほっとする麗那を労うひなの。

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