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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 236

「セリちゃん、今日は疲れたわ。良くんとゆっくりしましょう」
まだ学園長としての仕事が残っているにも関わらず、麗那はセリと二人で良一を抱っこして寝室に向かう。
バンッ!!
「麗那お姉様っ! 私は…今日だけは麗那お姉様が許せませんわ!」
その時、愛がノックもせずに学園長室に入って来た。
「はあ……煩いわね…良くんの目に貴女の姿を見せるだけで良くんの目が汚れるから、今すぐ出て行きなさい!!」
麗那は良一を愛から隠す様に抱き締めると、マルスに命令し愛を部屋から出させようとする。
「良一っ!本当に私の事が嫌いなのっ!?」
「…うぅぅ……お姉ちゃんと愛お姉ちゃん、怖いよぉ… セリお姉ちゃぁん…」
すると恒例の行事が発動し、良一は麗那から離れて心配そうに見つめていたセリの方に抱きついた。
「…良くん……」
「ご、ご免なさい!お願いだから…お願いだから良くん泣かないで?」
「…良一…ご免なさい…」
いつもの様に麗那はうろたえ、セリは良一を愛しそうに抱き締め、愛は今まで泣かせてきたとはいえ良一の前で大声を出した事を心の底から後悔する。
「良くん?どうしたら許してくれる?」
麗那と愛が泣きそうな顔になっているので、セリが良一の頭を優しく撫でながら良一に尋ねる。
「…ひっく……怖い…ひっく…麗那お姉ちゃんと愛お姉ちゃんは嫌いだよぉ……ひっく…皆仲良くしようよぉ…」
「…お姉様、愛ちゃん。お二人の気持ちが分からない訳ではないですが、良くんの言う通りで良いですね?」
「……うん…」「……はい…」
セリの言葉に二人は渋々従い、寝室に向かう良一とセリの後に続くのであった。


「セリお姉ちゃん、膝枕してぇ?」
漸く泣き止んだ良一は甘える様にセリに膝枕をねだる。
「うふ、いいわよ」
セリが嬉しそうに膝枕をすると、麗那と愛はねだる様に良一を見つめる。
「お姉ちゃぁん、愛お姉ちゃぁん、抱っこしてぇ?」
今度は二人に子犬の様な瞳で甘え、麗那は嬉しそうに、愛は顔を真っ赤にして良一を両サイドから抱き締める。

「良くん、泣き疲れて寝ちゃったわね」
「ええ。でも可愛いですわね?」
「そうね」
セリと麗那は甘い溜息を付きながら良一の寝顔を見つめる。
「愛ちゃん、貴女の今までの事は絶対に許さないけど、良くんが望んだ以上良くんに近付くのだけは許してあげるわ」
麗那は良一の顔を見つめたまま、愛の顔を決して見ずに愛に告げる。
「でも…今度良くんに何かあった時は花園一族から破門される事を覚悟しておきなさい」
「……はい……」
麗那は良一を起こさない様に、しかし威厳のある言葉で愛に忠告する。愛は悔しさは残るものの、良一のお陰で一歩前に進めた事に安堵する。
そして…良一の為に何が出来るか、良一に相応しい女になるにはどうしたら良いかを良一の寝顔を見つめながら考えるのであった。



毎日が同じ様に流れ、良一と麗那達は相変わらずの生活を送っていた。

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