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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 24

「良くん有難う…私って何でこんな人間なのかな…良くんは別だけど、私より弱い人間を見てると苛めたくなっちゃうの……良くんはこんなお姉ちゃん…嫌いだよね…?」
麗那は一層言葉がつまってしまい、良一の胸の中でむせび泣く。
良一は何も言えなかった。
人間誰しも弱い心はあるものだ。
この世は弱肉強食…偽善者がいくら否定しても世の中のどこかでその様な世界は続けられているのだ。
そう、良一も今までその弱者の立場に立ち、強者に虐げられてきたのだ。
良一は今麗那の言葉を聞いて体を小刻みに震わせていた。
麗那はそんな余裕が無いので気付かなかったが、良一は麗那の事を聞いて過去の記憶がフラッシュバックしていたのだ。
「…お、お姉ちゃん…僕ね…小さい頃からずっと苛められてきたんだ…僕の何が気に入らなくて皆が苛めてきたのか僕には分からないけど…でもね…僕は苛められる人の気持ちは分かるつもりだよ?
……お姉ちゃんが…大好きなお姉ちゃんが人を苛めていると、僕は辛いけど……それでも僕はお姉ちゃんが好きっていう気持ちには嘘はないから…
お姉ちゃん…僕を苛めてもいいから、他の人を苛めるのはやめて…お願いだから…苛められるのは僕だけでいいから…」
良一は肩を震わせ泣きながら過去の体験と、自分の気持ちを麗那に伝える。
麗那も良一の胸の中で泣き続けていた。良一の過去を知らされ、自分がどんなに愚かな事をしていたのか…それを考えると一層涙を流すのであった。
「うっうっうっ、うわあぁぁ〜良君、そんな事を言わないで、私は良君を虐めから守る為にこの学園に連れて来たのよ。それだけは信じてお願い。良君、サラと千乃は虐めないから、お姉ちゃんを許して。」
自分の胸で泣く麗那の頭を良一は優しく撫でていた。
「大丈夫だよ、お姉ちゃん。僕はここにいるから。」


麗那は「良くんごめんね…良くんごめんね…」と、ひたすら良一の胸で泣き続けていた。
二人の様子を見て、マルスは悲しげな様子で二人を見つめており、千乃とサラは「ううぅ…」と涙を流していた。
そして、千乃が二人の方へ近づいていくと、良一と麗那を抱きしめる様な形で懇願する。
「良一様…どうか学園長を責めないで下さい…私は学園長に苛められたとは思っておりません。酷い言葉、酷い仕打ちを受ける事が私の幸せなのでございます。

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