PiPi's World 投稿小説

学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 222
 224
の最後へ

学園の花婿 224

「うっ…良くん、お姉ちゃんは怒ってないからね?」
麗那は良一が泣きそうになっているのを見て、かなり動揺する。以前にもあった事だが、麗那が大声を出すと、良一が泣いてしまう事を忘れていたのだ。
(早く良くんをなだめなさい!)
良一は今、蓮音の胸に抱きついているので麗那の顔が見えない。それをいい事に、麗那は蓮音を睨み付け、蓮音にアイコンタクトを送る。
「り、良くん…大丈夫だから。麗那お姉様は怒ってないわよ?」
蓮音は何とか麗那が言う所を理解し、慣れない手付きで良一をなだめ始める。
(あ〜っ、もう!セリちゃん、唯ちゃん!)
しどろもどろになりながら良一をあやす蓮音を見て、麗那は居ても立ってもいられなくなりセリと唯にアイコンタクトを出す。それを見た二人は流石というべきか、蓮音から優しく良一を引き取り、慣れた手付きで良一をあやしていく。

結局良一は泣き疲れてセリの胸の中で寝てしまう。
そこからが問題だった。麗那は自分と良一の大切な時間を蓮音に奪われ、蓮音にここでは書けない事を良一が起きない程度の声で連発していく。
蓮音はこうなった麗那に対しては今迄以上に何も出来ず、只俯いている。
良一を奪った事から始まり、昔の事、今の花園財閥の経営状況と話はエスカレートし、最後に「だからあんたはつまらない人間なのよ!」で終わる。
ずっと黙って聞いていた蓮音だが、流石に耐えきれなくなったのか、涙を流していた。
「……お姉様…私がダメな人間だというのは私自身が分かっています。ですが…私にも良くんと触れ合わせて下さい。私…良くんがいないとダメなんです……」
時折言葉に詰まりながら話す蓮音。今迄麗那から散々言われ続け劣等感を持ち続けて生きてきたが、それでも言わなければいけない事は何とか主張出来た。
「はぁ…あんたの事なんかどうでもいいの。あんたみたいなダメな人間と一緒にいると、良くんまでダメになるの。それがお分かりかしら!?」
麗那は馬鹿にした様に淡々と蓮音に語る。
姉妹でありながらこの態度、蓮音はもう死んでしまいたいと思う様になる。
「うぅん… あれ?蓮音お姉ちゃんは…?」
都合の良い事に良一が目覚め、目を擦りながら辺りを見回す。
「うぅぅ… そうだ…お姉ちゃん?今度から蓮音お姉ちゃんのお仕事が忙しくない時は蓮音お姉ちゃんと会っても良い?」
良一はまだ寝惚けているのか分からないが、ぼんやりとそんな事を言う。
「勿論よ!良くんが望むなら蓮音と会っていいわ。今度セリちゃん達と皆でお食事でもしましょうね?ねえ、蓮音もいいでしょ?」
麗那の顔は一変してにこやかとしたものになる。
ただ…その後蓮音に近付き、
「良くんが望むから許すけど、良くんをダメにしたら絶対に許さないから!」
と、蓮音にしか聞こえない様に言うのであった。


その後良一の希望により、蓮音も一緒に夜を過ごす。
そして次の日の朝、いつもの感じで朝食も共にするのだ。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す