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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 222

「……良くん…良くん……」
蓮音はそっと良一の顔に手を触れると堪らなくなり良一を抱き締める。
「…大きくなってもやっぱり良くんね。この感覚、私の腕の中にフィットする感覚は全然変わってないわ」
「…んんん……お姉ちゃん…?」
蓮音の腕の中で良一が目を覚ます。今、良一の顔は蓮音の顔の真横にあり、薄らと目を開けた良一の視線の先には麗那・セリ・唯達がおり、良一を抱き締めているのが麗那達でないのが分かる。
「良くんを起こしたらいけないって言ったのが分からないのっ!?本当にあんたは昔から使えないんだから!!」
麗那が蓮音に対して怒ると、良一はビックリして蓮音に抱きつく。
「怖いよ…お姉ちゃん……」
「り、良くん…良くんに怒ったんじゃないの。だから泣かないで…?」
勿論麗那は良一の泣きそうな顔を見てあたふたしだす。
良一はまだ誰か分からない蓮音の首に顔を押し付け、必死に涙を堪える。
その時、良一は蓮音に密着した為に気付く。
「…この匂い……もしかして、蓮音お姉ちゃん…?」
昔懐かしい匂い、心が温まる匂いを思い出し、蓮音か確認すべく顔を上げる。
「あっ!やっぱり蓮音お姉ちゃんだ!」
良一は蓮音の顔を見て、蓮音本人と確認すると顔を胸にグリグリと押し付け匂いを堪能する。
「良くんったら、昔と全然変わってないのね」
良一は昔から蓮音の、蓮音独特の香りが好きらしく、抱きついては香りを堪能していた。
昔は1時間でも2時間でもずっとしていたのだが、今回は直ぐに顔を上げてしまう。
「…蓮音お姉ちゃん…香水を付けてるの?」
「ご、ご免なさい。良くんが来てくれるって分かってたら付けなかったわ。今直ぐ落とすから許して?」
良一が蓮音の香りだけを堪能出来ずに悲しそうな顔をすると、蓮音は焦って良一に謝る。
「だからあんたは駄目な女なのよ!良くんに会えなくったって、良くんの事が好きなら良くん好みの女になる努力は惜しまない筈よ!? 良くんを悲しませる様な女が良くんを好きなんて許さないわ!!」
「…………」
一部始終を見ていた麗那が蓮音に対して馬鹿にした様に言い放つ。
蓮音は麗那に対して何か言いたそうにするが何も言う事が出来ず、早く良一から名誉挽回をする為に化粧室に向かうのであった。



「良くんが起きた事だし、そろそろお家に戻りましょうか」
麗那は蓮音がいなくなったのを確認すると、良一に近付く。
「蓮音お姉ちゃんは一緒じゃないの?」
「大丈夫よ、良くん。蓮音はお仕事が忙しいから気にしなくていいのよ」
「そうなんだ」
良一は麗那の思惑を疑う事なく、麗那に抱き締められ部屋を出る。
約10分後、香水を落とし、良一に誉めて貰おうと思い戻って来た蓮音は、良一が居ない事に愕然とする。
それが麗那の仕業というのは明らかに分かる事なので、蓮音は激しく悔しがり麗那に復讐の念を抱くのである。



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