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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 197

その視線を良一は感じていた。

「お姉ちゃん…。なんか睨まれてるみたいで怖いよ…。」

良一が脅えながら愛を見ると、愛も良一の視線に気付きハッと我に返る。
(私、もしかして良一に嫌われたの…?)
麗那に向けた視線が、良一に向けたと誤解され、愛は一人心の中であたふたとしだす。
「良くん、お姉ちゃんがいるから大丈夫。それよりも今は皆が待っているはずだから、桃華ちゃんに付いていきましょう」
麗那は愛の方を全く見ず、良一に何も見せない様にして胸に抱き込む。
それは良一に愛を見せないというのもあるが、別な重要な意味も含まれているのだ。



麗那は良一を抱き締めたまま専用エレベーターで良一を一階に連れて行く。
良一は今は麗那に抱き締められているので、ただ麗那に抱き締められて嬉しい位にしか思っておらず、今はこの後何があるかなどどうでも良かった。
そして一階に着くと麗那が桃華に視線を送る。
「はい、お姉様。準備は整っておりますわ」
そして次に麗那はセリの方を見ると、セリも嬉しそうに頷く。
「良くん、お待たせ。良くん、周りを見て良いわよ」
良一が目を開けると、目の前には教師達。続いて生徒会の面々が恭しく並んでいた。
現在の良一の位置はロビーの中心で、良一から見て玄関方面に彼女達は並んでいる。
そして玄関の外には生徒達が延々と等間隔に列を作って並んでいた。
「良一様、朝早くからおいで頂き有難うございます。それでは参りましょう、夢の世界に」
桃華の合図で、麗那は良一と腕を組み、外に歩いていく。
良一はまだ何があるのか分からず、「お姉ちゃん、どこに行くの?」と聞いているが、麗那はにっこりとするだけで、良一をただ連れて行くだけだ。
良一と麗那が玄関の入り口に立つと、生徒達が恭しく頭を下げる。
「お早うございます、良一様」
生徒達の動き、言葉は全て同時に行われ、美しい朝日と綺麗な制服を着ている為か、生徒達がとても美しく見える。
「ぉ、お早うございます…」
良一はその異様な光景を見て、ボソッと挨拶をする。
「さあ、良くん。これに乗って」
良一の目の前には延々と赤の絨毯がひかれており、生徒達がその両脇に並んでいる。そして、良一の目の前には、綺麗な白馬が二頭、全体を様々な花で覆った馬車をひいて待機していた。

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