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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 174

「そのお菓子、私に渡して下さるかしら?」二人に近付いたのは桃華ではなく、セリ達、愛達でもない。
「カレンさん、止めた方がよろしいですわ」
セリ達と同じく信用しきれていない桃華。
その桃華を笑顔で押し止めて二人に近付くのはカレンこと、カレン・フォン・スタイナーだ。
カレンは桃華の遠い親戚に当たり、小さい頃から仲が良かった。(スタイナーグループは花園グループとは懇意だが、良一や麗那、セリとは親戚ではない)
カレンは春菜から袋を受けとると、中に入っていた中身を出してクッキーを一つ食べる。
「うん。私や桃華さんに比べるとまだまだですけど、十分に美味しいですわね」
カレンは桃華達を安心させる為に毒味の役を買ってでたのだ。
「ねえ、そこにあるのはアップルパイ?」
一部始終を見ていた良一が久々に口を開く。良一はお菓子の中に綺麗に出来ているアップルパイを見つけたのだ。
「はい!まだ試作品ですが、毒などは決して入っていません。どうか食べて下さい」
春菜は良一に興味を持たれたのを幸いに、形成の挽回の為にアップルパイを差し出す。
「良くん、止めた方がいいわ!」
「いただきま〜す」
アップルパイに目がない良一は、セリの制止を聞かずに一気に食べる。
「このアップルパイ美味しいね。セリお姉ちゃんも食べてみてよ」
良一はアップルパイを食べて満面の笑顔になり、セリにも勧める。
「…そっか…じゃあ私も食べるわね」
良一の笑顔を見て、セリは二人を疑うのを諦める。話はよく読めなかったが、良一さえ笑顔でいてくれれば良いのだ。

セリは良一が差し出したアップルパイを疑う事無しに食べる。
「う〜ん。確かに美味しいわね。でも、もう少し勉強が必要かしら…」
「私も食べてみようかな」「私も食べてみます」
セリはアップルパイの評価する。料理の得意なセリの評価は厳しい様だ。
そして良一とセリが食べたのを見て、唯やマルス、桃華達もアップルパイを食べ始める。
唯達の評判を良いので、春菜と樹梨は漸く心を撫で下ろす事が出来た。

「良一様?私達もお菓子を作ってきておりますので、この方達のお菓子と一緒にお茶をしませんか?」
セリと同じく良一の笑顔で二人に気を許した桃華が良一に一息つく事を提案する。
「桃華お姉ちゃんもアップルパイを作ってきてくれたの?」
「はい、作ってきましたわ。良一様がアップルパイを大好きというのは知っておりましたので」
「桃華お姉ちゃん、有難う!」
桃華は良一が昔から麗那の作ったアップルパイが好きだったのを覚えていた。
その為、いつでも作れる様に生地と具を冷凍保存しておいて、昼に急遽焼いたのだ。
「良い考えね。良くん、お姉ちゃんと一緒に食べようね」
セリは良一を自分の膝の上に乗せて、生徒会がお茶の準備をするのを待つ。
「桃華お姉ちゃんのアップルパイ、楽しみだなぁ」
良一は桃華のアップルパイが食べれると思うと楽しみで仕方ない様だ。

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