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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 172

「ちょっと様子を見てみない?もしかしたら良一様がおられるかも」
「そうね。まさかこんなに早く良一様にお菓子を食べて頂けるなんて。本当にドキドキするわ」
二人は茂みに隠れて身を隠す。
良一達からの距離、約10m。
「抜き足…差し足…忍び足…」
その足取りはまるで置き引きをする様な感じで、誰かが見たら絶対に犯罪者と思うであろう。
ガサガサ…
勿論素人なので音をさせてしまう。
「誰?」
その音にマルスが気付いて警戒態勢に入る。
「どうしよう…もしかして蛙かな…」
良一はセリの後ろにマッハで隠れるのである。
誰だ!?出て来い!!」
マルスがセリと良一を守る様にして少しずつ音のする方向に歩いていく。
(ヤバイわよ。マルスさんに見つかる)
(早めに出た方がいいんじゃない?)
そうこうする内にマルスが1m前の位置まで来た。
「お前達、良ちゃん様を驚かせやがって。隠れてないでこっちに出て来い!」
マルスは二人の首ねっこを掴むと、良一達が見える位置まで連れ出す。
「ご免なさい」「すみません」
二人は引きずられながらとりあえず謝る。
「お前達何年生だ!?」
「一年生で良一様と同じクラスです…」
マルスの責めが混じった問いに、春菜はビクビクしながら答える。
「こいつの言う事、本当か?」
マルスは近くにいたサブリナに聞くが、サブリナは首を傾げるだけ。
「良ちゃん様、こいつらを知っていますか?」
「ううん、僕分からない」
良一は未だにセリの後ろに隠れて、顔だけ少し出してマルスに答える。
「マルスさん、その子達は確かに一年生ですわ」
そこに助け舟を出したのは桃華。流石に生徒会長だけあって、全生徒の事は把握しているのであろう。
「セリ様?」
マルスは桃華が信じられない訳ではないが、念の為担任であるセリにも聞く。
「さあ…私は良くん以外は興味が無いから…」
何という担任であろうか。
そして同じく唯も首を傾げていた。
「これを見て下さい。私達が不審者じゃない証拠に、この学園の校章と学年のバッチがついています」
桃華以外に見捨てられた二人は必死になってバッチを見せる。
「ふぅん。それで二人はここで何をしてたんだ!?」
とりあえずこの学園の生徒である事は証明出来たが、それだけではマルスは信用しない。
「近くをお散歩していたら良一様のお名前を呼ぶ声がしたんです。それで…もしかしたら良一様にお会い出来ると思いまして…」
樹梨は正直に話すが、それでもマルスは警戒を解かない。
「それに…私達、良一様とお会いするのはこれが初めてじゃないんです。春休みに一度…」
マルスはそれを聞いた途端、一気に怒りのボルテージをMAXまで上げる。
マルスは二人の事を思い出し、良一を泣かせた忌々しい事件を思い出したのだ。

良一はというと、相変わらずセリの後ろに隠れていた。
しかし、二人の話に二人の事を思い出す。

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