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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 171

「良一様?急に真剣なお顔になられてどうしたのですか?」
桃華も身構えるという訳ではないが、良一の真剣な顔を見て同じく真剣なものになった。
「僕ね、生徒会副会長になろうと思っているんだ。麗那お姉ちゃんはいつも僕を支えてくれるし助けてくれる。だから僕も『生徒』として、『生徒会副会長』として、『学園長』の麗那お姉ちゃんを助けたいんだ」
良一の真剣な思いを聞いた桃華を初めとする周りの者達は驚いてしまう。
見た目、はっきり言って情けない良一がそんなに真剣な思いを持っていたとはと…
この学園にいる殆んどの者は何故良一に惹かれるか。
良一の容姿然り、優しい性格然り… 彼女達は良一に母性本能を擽られるからだ。
そんな良一が麗那の為とはいえ、大人な意見を発言した事に驚きを隠せなかったのだ。
「良くん…… 偉いわ!やっぱり私の大好きな良くんね」
「流石良ちゃん様です」
「良一様、素敵ですわ!」
(良一…麗那お姉様の為とはいえ、何て素敵なの。やっぱり私の良一が好きという気持ちは間違っていなかったのね!)
周りの女達の称賛の嵐。
セリから抱き締められ、良一は嬉しそうに身を委ねる。

「……ぐすっ…良一様、有難うございます。私、良一様が副会長になって下さる事をどんなに望んでいたか…良一様がいて下さると生徒会も一生安泰ですわ」
桃華はセリに抱き締められている良一の背後に寄り、嬉し泣きをする。
愛は元々の性格があるので、後ろを向きこっそりと泣いているが、良一の逞しさを知った他の全員が嬉しさの余り泣き始めてしまった。
「桃華お姉ちゃん有難う。僕、一生懸命頑張るね」
良一は皆が喜んでくれるのが嬉しくて、顔を起こして満面の笑顔で答えるのであった。


世の中は無情なものである。
折角の感動的なシーンをぶち壊す者がいたのだ。
昼食が終わって間もないが、現在の時刻15時。
昼食の開始が少し遅かったのもあり、良一達は先程昼食を終えたのだ。
だが、世の中の流れはどうか…?
入学式が終わって直ぐの時期なので、本格的な授業は無い。
部活をする者、つまり2・3年生は部活を開始しているだろうが(部活の入部は必須)、そうでない者、つまり1年生は暇なのだ。
ある者は部活見学に行き、ある者は寮で時間を過ごし、そして今回の議題に上るある者は…学園内を散歩していた。

「ふふ…ふふふっ…ねえ樹梨ちゃん、このお菓子を食べてみて?良一様に今度食べて頂くものの試作品なの」
声の主、春菜は手に包みを持ち、歩きながらそれを開く。(春菜と樹梨はこの作品の初期に登場しています)
「嘘〜。良一様に…?セリ先生がいるから厳しいと思うよ?」
といいつつ樹梨の手はお菓子に伸びる。
「う〜ん…美味しいから私は好きだけど…」(ねえ良くん…)
歩く二人は聞き覚えのある声を聞く。
「あれ?この声ってどこかで聞いた事ない?しかも良くんって…?」

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