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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 166

良一はマルスの背中に顔を押し付けたまま小さく頷く。
「そろそろセリお姉様が迎えに来られるはずだから…あっ、来られたわね。マルスさんお願いします」
マルスは事前に今日の午後の日程を知っていたので良一を背中から胸の方に抱き締め返して教室を出ていく。
セリは何故良一がまた泣いているのか分からないが、とりあえず良一を目的地に連れて行くのであった。


「良くん、こっちにおいで」
教室から少し離れた場所。小さな休憩所に辿り着くとセリが良一を呼ぶ。
良一はまだグズっているが、セリに呼ばれて抱きつく。
「何があったの?」
「ぅ…ん…」
良一は返事はするが、それ以上何も言えないので代わりにマルスが一部始終を話す。

「そう…そんな事があったんだ…」
セリは少し考え込むと再び口を開く。
「教師としては、一人位そんな子がいてもおかしくないと思うし、その一人の考えを無下にする事は出来ないと思うけど…
でも…良くんを愛する者としては絶対に許せないわね…」
セリは珍しく悔しがって考え込む。
「セリお姉ちゃん…波風さんの言う通りだから。僕がちゃんと起きないのが悪いのだから。だから波風さんを許してあげて?」


「良くんがそう言うなら…でも良くんが許してあげるだけだと解決にはならないから、きちんと話し合わないとね」
「うん…」
セリは悲しそうな笑みを出して良一を抱き締め直す。
良一はセリの思う所が分からないが、ただセリに抱き締められるのが好きという理由で抱き締められる。
「……」
「マルスさんどうしたの?」
マルスが俯いているのにセリが気付きマルスの方を見る。
「良ちゃん様が…いえ、何でもありません…」
そう言うとマルスは次の目的地である生徒会室に一人先に向かうのであった。


その頃教室では雰囲気の悪い授業が行われていた。
「……  この学園の設立は全て良くんが楽しい学園生活を過ごす為に作られたの。良くんは学園長やセリ先生みたいな大人の女性が大好きで、下品な女は嫌いなの。
貴女達は良くんが楽しい学園生活を送る為のコマ。良くんの為に大人の女性、つまり淑女になりなさい」
こんな授業が延々と続いていた。
殆んどの生徒達は必死に聞いていたが、かがりを含め僅かな生徒は不機嫌そうに聞いている。
「雰囲気が悪い」というのは、唯がその生徒を威嚇しながら行っているからだ。

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