PiPi's World 投稿小説

学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 158
 160
の最後へ

学園の花婿 160

その時良一はというと…
夢の中にいた。
麗那が良一を抱っこして、良一の頭を撫でながら子守唄を歌っている。
良一の顔は麗那の胸に押し付けられている為に見れないが、良一の寝顔を見た事があるセリ達は良一の寝顔を想像しながら微笑むのである。
で、生徒達はというと…
良一の寝姿を見たいのだが、マルスのすんばらしい視線により見たくても見れない状況だった。

そして、セリの説明が終わる頃、千乃が麗那に電話をしてくる。
どうやら先方の客人が暇を持て余しているので帰ってきて欲しいとの事だった。
「仕方ないわね。セリ先生、良くんを連れて行くわね」
麗那はまだ終業していないにも関わらず良一を胸に抱き締めたまま教室を出ていく。
セリと唯はただ頷き、自分達も早く良一に合流しようと話を進めるのである。

生徒達はというと、麗那の動きが余りにも突然であったので呆気にとられていた。
麗那が教室を出ていき、良一がいないと気付いた時にはもうどうしようもない。
騒ごうにもセリが淡々と話を進めて、小声一つ出せない様な雰囲気を作っていたので、結果心をモヤモヤとさせたまま過ごすしかなかった。
生徒達は誓う。明日こそ一言でもいいので良一様とお話をしようと。

学園長室に戻った麗那は挨拶もそこそこ会議を始める。
麗那にとっては良一との事で遅れたので、何も悪びれる様子もなく話をしている。
その間も良一の髪や頬をずっと撫で続けている。
数時間後、話がやっと終わった時、その話の相手の人物に麗那が話し掛ける。
「この子、良くんって言うんです。本当に可愛いでしょ…?」
麗那は良一を優しく、じっと見つめながら甘いため息をつく。
「はあ…」
その人物は麗那がずっと抱き締めている良一が気になっていて、可愛らしいとは思っていたが、良一が誰とも分からないし、下手な返事も出来なかったので曖昧な返事をする。
「は?可愛いでしょ!?」
麗那は当然「可愛いです」という返事が返ってくると思っていた。
しかし、その人物が煮えきらない返事をしたので、ついキレてしまう。
「は、はい。凄く可愛いです!」
その人物は麗那の勢いに負けて、脂汗を流しながら答える。
「ふふふ…そうよね。良くんは世界一可愛いんだから」
「す、すみません。今日はもう遅くなったのでそろそろ失礼させて頂きます」
その人物は麗那が良一を見つめている隙に、慌てる様にして部屋を出ていく。
麗那はその人物が出ていっても何も気にする事なく、ずっと良一を見つめるのであった。

その日の夜。
良一がようやく目を覚ます。
かれこれ半日寝続けていたのだが、麗那はずっと良一を抱き締めたまま良一を見つめていた。
「良くん、お早う。良くんったらお寝坊さんね」
麗那は優しく良一を撫でながら良一を抱き起こす。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す