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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 157

「良くん、おいで」
麗那は生徒に向けていた顔とはうって変わって、満面の笑顔になる。
マルスの後ろに隠れていた良一だが、麗那に呼ばれて今度は麗那の後ろに隠れる。
「良くん、一応ご挨拶をしてあげて?」
「う、うん…」
良一は麗那の背中から、顔を少しだけ出す。
その表情はかなり緊張したものであり、それを見たセリが良一の側に寄り、後ろから抱き締めてあげる。
「良くん、頑張って」
「山田…良一です…よ…ろしく…お願いします…」
セリが小声で応援すると、良一はかすれた声で自己紹介をするのである。
「「「キャ…」」」
バンッ!!
数名の生徒が声を上げようとしたが、その瞬間マルスが黒板を激しく叩く。
生徒達は脅えた顔になる。
「マルスさん、どうしたの?」
良一はこの状況にも関わらず、この時は呑気だった。
「何でもないですよ。黒板に虫がとまっていただけですよ」
「そ、それよりも良ちゃん様偉いです。きちんと挨拶が出来ていましたよ」
マルスは下手に良一に真実を知られて泣かれるのが嫌なので話をはぐらかす。
「そうね、良くん偉いわ。良くんはお姉ちゃん自慢の良くんになっていくわね」
たかが挨拶一つ出来た位で良一はかなり誉められる。
麗那やマルス達にとってはそんな事でさえも、良一が輝いて見えるのだ。
「お姉ちゃん有難う」
良一は生徒達に照れた顔を見られるのが嫌なのか、麗那の背中に顔を押し付ける。
「うふふ。良くん可愛いわ。さあ、セリちゃん。良くんの席を用意して」
「はい、お姉様」
セリは電話を取り出すとどこかにかける。

そして5分程すると千乃が数名の教師と共に豪華なソファーやテーブルを持ってきた。
「良くんの席はここよ」
セリの指導により設置されていく。
良一の席は教室前方、左側の教師席の真隣であり、セリと唯が片時も良一から離れたくないという意思の現れであろう。
そして良一の席の後ろにはマルスが控える為の椅子も用意されている。
「良一様、こちらに座って頂けませんか?」
千乃は自分の仕事に満足したのだろう。
誇らしげに、しかし顔を赤らめて良一をソファーに促す。
「有難う、千乃」
「は…ぃ…」
良一がちょこんと座り千乃に笑顔を見せると千乃はその笑顔でやられてしまいうつむいてしまう。
勿論生徒達もやられて頬けるのだが。
「有難う、千乃。もう帰っていいわよ。先方様にはもう少し待つ様に言っておいてね」
麗那は千乃の気持ちを知ってはいるのだが、これ以上用事も無いので言付けと共に帰る様に言う。
千乃は良一に微笑まれただけで十分満足したので、そのままぼんやりとして教室を出ていく。
「お姉様、取り敢えず生徒達に自己紹介でもさせましょうか?」

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