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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 147

「…でもね…良くんがどう思っているかがまだ分からないの。良くんの考え、良くんがしたい事を無視して話を進めて、もし…良くんが嫌な思いをしたら私達の存在意義が無くなるんじゃないかしら?」
「良一第一主義」である筈のセリと唯はその事が頭から抜けていた。麗那の言葉で気付いた二人は、頭を抱えて悩み始める。
そして三人共閑散とした会議室で頭を抱えて真剣に頭を痛めるのであった。


「はあ…」「う〜ん」「ふう…」
あれから30分しても三人は悩み続けている。
良一との時間は欲しい。しかし、良一のしたい事をさせたい。
良一に聞けばすぐに分かる話なのだが、如何せん自分達はまだ知らない事になっているのだ。

コンコン…ガチャ…
そこにドアがノックされ、思いがけない人物が中に入ってくる。
「…百合子…」
麗那が悩んだ顔のままドアに視線を向けると、そこには百合子が立っていたのだ。
「麗那……あんたねぇ…良を置き去りにして何様のつもり!?私が良に会いたくてあんたの部屋に行ったら、良が必死になってあんたを探してるじゃないの!?
あんたは良に寂しい思いをさせるのが趣味なの!!?」
「いや、私はそんなつもりは…」
普段は百合子にも強い麗那だが、知らない間に良一に寂しい思いをさせてしまったと聞いてあたふたとしてしまう。
「…お姉ちゃん…」
そこに百合子の後ろにいた良一が半泣きの顔で麗那達の前に顔を出した。
「良くん!」
麗那は思わず良一を抱き締める。
「ぅぅ…お姉ちゃん…」
「良くん、ごめんね。良くんを一人にしたお姉ちゃんが悪かったわ」
サラがいたので一人ぼっちでは無かったのだが、良一は孤独感に襲われた様だ。
「お姉ちゃん、僕の事が嫌いだから、セリお姉ちゃんと唯お姉ちゃんと三人で僕を置いていったの?」
「「「ち、違うわ!!!」」」
良一の言葉に思わず三人同時に否定をする。
「ふぅん、じゃあ良を置いて、一体何をしてたのかしら!?」
百合子は良一を泣かせた三人に皮肉を込めて質問した。
「……」
その質問に麗那は黙りこんでしまう。
「答えられないって事は、もしかして良を追い出す相談でもしてたのかしら!?」
「違うわ!…そんなのじゃないの…」
あの独裁者、麗那が百合子に負けている。幾ら百合子相手とはいえ、他の者がこの光景を見たら驚きのあまりおしっこをちびってしまうであろう。
「…百合子…実はね…良くんに生徒会の副会長にならないかって話があるみたいなの…」
麗那は沈黙の後、その沈黙に耐えきれず重い口を開く。

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