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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 144

良一に対しても腹が立っているのだが、それだけは別問題の様であった。


「うっ…苦しい…」
愛は無謀な戦いを自らに課し、そして…
負けた…
桃華の作った量は半端ではなく、まだ重箱の半分も残っているのだ。
愛はあまりの満腹感から眠気が襲い、そのまま寝てしまう。

一方良一はというと、デザートまで出してもらい、こちらは普通に満腹になった様だ。
「も…も…か…お姉ちゃん…僕…眠いよ…」
良一はいつもの如く、食後の昼寝に入る。
普段は麗那達が必ず添い寝を彼女達の方からするのだが、今回は違った。
「う〜ん…(こんな所に枕が…)」
良一は寝惚けて近くで寝ている愛に抱きついて寝てしまう。
「あらあら…良くんと愛さんったら仲の良いこと」
桃華は片づけをしながら微笑ましそうにしている。
「私もお片付けが終わったら、良くんと一緒に寝ましょう」
新たな夢が出来た桃華は、急いで片付けをして、良一の背中にしっかりとくっついて昼寝をするのであった。


「う〜ん…」
良一が目を覚ますと、桃華と愛が嬉しそうに良一を見つめていた。
「良一様、お早うございます」
「良く眠られていましたね、良一様?」
愛は実は不手寝をしたのもあったのだが、目を覚ますと良一が抱きついてくれていたので一気に機嫌を直していた。
「お早う、桃華お姉ちゃん、愛お姉ちゃん」
良一は二人を確認すると辺りが赤く染まっている事に気付く。
「もう夕方になっちゃったんだ…」
「ええ…あまり遅くなると麗那お姉様もご心配されると思いますのでそろそろ帰りましょう」
「うん!…そういえばこのタエルケットを掛けてくれたの、桃華お姉ちゃんだよね?桃華お姉ちゃん、ありがとう!」
良一が目を覚ますとタエルケットが掛けられていたのだ。
「えっ…!?私ではありませんよ?良一様がご自分で持ってこられたのではないですか?」
「ううん、違うよ。そっか…桃華お姉ちゃんじゃないんだ…でも、誰か分からないけど、本当にありがとう」
誰が掛けてくれたか分からないタオルケット…良一はその誰とも分からない相手に頭を下げて謝意を示す。
ガサッ…
良一達三人は気付かなかったが、少し離れた茂みから音がする。
そこには数人の涙をする女性達。
「良一達…なんてお優しい方なのでしょう…」
その内の一人、サラは良一の言葉を胸に刻む様に嬉し泣きをしていた。



良一達は本館に向かって歩き出す。
愛は表情こそは無表情に戻ったが、その足取りは非常に軽い。
「良一達?今日お誘いした本当の目的を聞いて下さいませんか?」
良一と腕を組みながら歩いていた桃華が良一の方を向いて口を開く。
「なぁに、桃華お姉ちゃん?」
良一も今日一日が楽しかったので、桃華の方へ笑顔で向ける。
「実は…良一達に生徒会の副会長をしていただきたいのです…
良一達は麗那お姉様のご婚約者。これからは名実共にこの花園学園を背負っていかれるお方です。

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