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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 136

「お父さん…僕は…」
「…麗那ちゃん。君は私達との約束を破ってしまったね。しかもこれが二回目だ。良一がもう少し、そう高校を卒業するまで我慢すれば良かったものを、勝手に連れて来てしまった。
君が良一と従姉弟とはいえ、これは立派な誘拐だ。
…………良一がいじめられていた原因が私達が側にいなかったというのは十分に承知している。だから、良一は私達と一緒に南米に連れていく。
もう一生良一とは会えないだろうが、自分の過ちを反省しなさい」

「あ…過ちですって!!御二人だって大学生の身でありながら勝手に入籍をして花園の一族一同から勘当されかけたじゃありませんこと、最も亡くなった御祖母様の取り成しで結婚も認められて勘当も取り消された方々に私の事を反省しろと言う資格はありませんわ。」
ぶち切れた麗那は大樹に食って掛かり始めた。そして、二人の最も触れられたくない過去を語ったのであった。


「……僕がいけないんだね…… 僕がいるからお姉ちゃんとお父さん、お母さんが喧嘩するんだね…」
良一はセリの胸に飛込んで泣き始める。
「り、良くん…違うわよ、良くんと一緒にいたいからお話をしてるだけなのよ」
今の今まで激怒していた麗那だが、良一が泣き出した為にしどろもどろになる。
「良一、お前のせいじゃない。お前のせいじゃないから、お願いだから泣きやんでくれ」
「そうよ。良ちゃんのせいじゃないから泣きやんで」
両親も我が子が泣き出したので、しどろもどろになり、慌てて良一を取り為そうとした。
「…お父さんとお母さんが仕事でいないから僕は一人ぼっちなんだ…皆にいじめられて僕寂しかった…でも今はお姉ちゃんがいてくれる。お姉ちゃんは、お姉ちゃんには僕しかいないって言ってくれたよ。僕にもお姉ちゃんがいてくれないと駄目なんだ。お姉ちゃん、セリお姉ちゃん、唯お姉ちゃん…お父さんとお母さんがいなくて家族を知らない僕にも、今はお姉ちゃん達が僕のお嫁さんで、家族なんだ。だから僕とお姉ちゃんを引き離さないで…」
良一はセリの胸から離れ、必死に両親にお願いする。
両親は良一の話を聞き、泣きそうになっていた。
「良一・・・お前が自分の意志をはっきりと人に言えるなんて、前のお前はこんなにはっきりと喋れず僕と静香の後ろに隠れてたのに成長したんだな。」
大樹は良一の頭を軽く撫でるのであった。
すると、静香が思いがけない事をいうのであった。
「ねえ、大樹さん。このまま良ちゃんと麗那ちゃんを引き離すより、しばらく麗那ちゃんに良ちゃんを預けましょう。私達だって昔は結婚する時は周囲から大反対を受けたではありませんか。」

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