学園の花婿 134
叔母の意見に麗那はあっさりと否定して突っぱねるのであった。今の麗那は良一に無条件に甘い麗那ではなく女帝の麗那であった。
「麗那、やっぱり良一はあなたには預けられません…。」
突然、叔父が言う。
「おっしゃっる意味が分かりませんわ。それに、良くんと結婚していいと言ったのは叔父様ですよ!」
麗那も反発する!
「あぁ。結婚していいと言いましたよ。でも、約束が違いますよね?良一には普通の高校生活をさせるように言ったはずです!」
麗那はドキッとするが顔に出さないように言い返す。
「でも、それより笑顔で過ごせるように…とおっしゃっていました。」
〜そのころ良一は〜
「お姉ちゃん、お仕事忙しいのかな?」
どうやら麗那を心配していた様である。
そして体育館はというと…
生徒会を含む殆んどの生徒が、良一との学園生活を夢見て、オリエンテーションをしていた。
中には頬けている者もいたが、皆きちんと話を聞いていた。
再び学園長室に戻って…
麗那と良一の両親の対話は平行線のままだった。