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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 132

マルスが生徒達を監視している為、ある者はそのまま前を向き、ある者はより一層緊張した面持ちになり、そしてある者はその足音がどうしても気になり足音の正体を確認すべく振り返った。
そこには勿論良一が歩いてきているのだが、両手を麗那とセリに抱きつかれ、後ろには唯が歩いてついてきていた。
緊張した顔の良一。心底幸せそうな三人。
四人は何も喋る事もしないまま、台の上に向かう。
そして台の上の中央の演台の前に立つと、麗那が口を開いた。
「皆さん、お待たせしました。私の横にいるのが良くんよ」

生徒達の殆んどは驚いた顔をする。
噂で聞いていた「良一様」の顔があまりにも男らしくないからだ。
美少女並に可愛く、しかも彼女達の母性本能を見た瞬間からくすぐられたからだ。
ある者は今すぐにでも飛び付きたい気持ちになり、ある者はその場で悶え、ある者は涙を流し、ある者は腰を抜かし、そしてある者は絶対に一生守ってあげなきゃと思うのである。
「良くんは恥ずかしがり屋さんだからいじめたら許さないからね。皆も知ってると思うけど、良くんは私やセリちゃん、唯ちゃん達の婚約者なの。
まさか無いと思うけど、良くんを泣かせる様な事をしたらどうなるか分かるわよね?」
麗那は生徒達の目が飢えた獣の目に変わりつつあったので、始めにクギを刺す。
生徒達は最早麗那の声はあまり耳に入っていないのだが、それでも自分達が良一に嫌われたくない思いからか、良一を泣かせる様な真似は絶対にしないと決意するのだ。
(お姉ちゃん…)
横で麗那の話を聞いていた良一が、小声で麗那に話し掛ける。
(良くん、どうしたの?)
麗那が良一の方を向くと、良一は下半身をもじもじさせながらうつむいていた。
(良くん、我慢しなくていいのよ。おトイレに行きましょう)
麗那は優しく良一に微笑みかけると、台の下で嬉しそうに良一を見ていた桃華の方を向く。
「桃華ちゃん、私達は席を外すから、皆への話を進めてもらえる?」
麗那の言葉に頷いた桃華は、台の上に上がる。
そして良一の前に立つと、スカートの両裾を摘み、優雅にお辞儀をする。
その姿を見た麗那は、良一とセリ達を連れてトイレに向かうのであった。


良一をトイレに連れていく途中でサラと会う。
サラは良一の顔を見ると一瞬恥ずかしそうな顔をするが、すぐに真剣な顔に戻り、麗那に近付いて耳打ちをする。
良一には麗那とサラが何を話しているか分からないが、麗那の顔が真剣な表情に変わったので、心配そうに麗那を見つめる。
「良くんご免ね。お姉ちゃんお仕事が出来ちゃったから、セリちゃんと後は行動してね」
麗那は良一にキスをするとサラと共に本館の方に向かう。
良一は麗那がいないのは寂しいが、仕事なら仕方ないと思い、セリにしがみつきながらトイレに向かうのであった。

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