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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 115

「うぇぇん…セリお姉ちゃぁん…」
良一が懐かしさのあまり泣き出すとセリは良一の頭を優しく撫でてあげる。そして麗那も二人の元に近づき、二人とも慈愛の満ちた目で良一を見詰めるのである。
 
「良くんったら…お姉様が仰る通り、いつまでたっても良くんのままなんだね」
麗那とセリの違いは、顔は勿論の事だが、セリの方が「御嬢様」と言った雰囲気が強い事だ。口調も麗那よりおっとりとしていて良一は話しかけられる度に懐かしさで心から涙がこみ上げてくる。
「セリちゃん、良くんに会えて良かったね」
「はい、お姉様。良くんに会わせて戴いて本当に有難うございます」
麗那とセリが嬉しそうに話していると、良一が麗那も引き寄せ、麗那とセリの二人に抱きついてくる。
「良くんったら贅沢なのね」
「ええ、これが良くんの可愛いところですわ」
二人とも良一に必要にされて甘えられている事を、この上もない幸せに感じる。
周りにいる教師達も、三人の幸せそうな雰囲気に、思わず笑みが零れるのであった。


バタンッ!!
良一が麗那とセリの二人の胸に自分の顔をまだ押し付けている時、突然会場の扉が勢いよく開く。
「麗那さん!何故私に良ちゃんの事を教えて下さらなかったのかしら!?」
その人物は怒った顔はしていないが、彼女が出す満面の笑みが逆に怒っている事を示している。
「いえ…あの…」
あの麗那が戸惑って何も言えなくなると、今度は別の場所にいた百合子に話しかける。
「百合子さん。貴女も良ちゃんの事を知っていて、何故教えて下さらなかったの!?」
「……」
そしてあの百合子までもが黙って何も言えなくなってしまった。
「ねえ麗那お姉ちゃん。このおばちゃん誰なの?」
良一はドアの開く音で扉の方を見てみると、麗那と百合子がしどろもどろになっている。二人を苛めているのでは無さそうが、自分の名前を出すので気になり麗那に尋ねる。
(良くん、おばちゃんって言ったら駄目よ)
麗那は小声で良一に優しく諭すが、それでも地獄耳なのかその人物に聞こえていたようだ。
「麗那さん、百合子さん。良ちゃんに私の事を『おばちゃん』なんて教えるとはいい心構えですわね。二人とも覚悟があってそういった事をなさってるのですか!?」
「いえ、あずさ先生。決してそんな事は…」
自分が教えたのではないと言いたいのだが、それだと良一が怒られてしまう。麗那は崖っぷちに立たされてしまう。そして百合子は「何で私が?」と思うが、百合子も良一を責めれないので何も言えなかった。
「お姉ちゃん…この人怖いよ…」
良一はあずさが怖くなり麗那とセリの胸に抱きつくと、今度はあずさがあたふたする番だった。

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