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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 103

(ねえマルスさん。何で皆は黙ってしまったの?)
急に静かになったので、良一が前にいるマルスに小声で尋ねる。
(それは学園長のご威光ですよ。学園長は優しいお方ですが、それでもこの学園の学園長なのです。色んな年齢の者がいますが、全員が学園長の事を尊敬しているからですよ)
(ふぅん、お姉ちゃんってやっぱり凄いんだね)
良一は麗那が全員から認められているのを自分の事の様に喜ぶ。
「ありがと、良くん。さあ中に入りましょう」
麗那は良一の腕を自慢げに組み直すと、堂々とした態度で中に入っていく。
良一と麗那が歩くにつれて、そこにいた教師・職員全員が二人の姿を目で追っていく。
そこにはマルスの言った様に、麗那に対する尊敬の眼差しがあり、良一も視線でそれが分かるのである。
(あの子が噂の学園長の従姉弟ね。学園長みたいに可愛くて綺麗な顔をしてるわね)
(ええ、あの子の綺麗な目を見ていると、何だか吸い込まれてしまいそうだわ)
そして良一達が部屋の上座の方に行くと、何人かの教師がひそひそと良一の事を話し出す。
良一を見て顔を赤らめる者、好奇心の目で見る者、そしてみきや瑞穂など良一を知っている者は恋した乙女の目で良一を見ていた。
「皆、今日は良くんの歓迎会を開いてくれて有難う。良くんはこの学園では唯一の男の子になるから、皆は良くんを可愛がってあげてね」
麗那が良一を紹介すると、麗那が良一に目配りをする。
(良くん頑張ってね。お姉ちゃん応援してるからね)
心が通う者にしか分からない目配りであるが、良一は最大のエールをもらい、自己紹介を始めるのであった。
「初めまして山田良一です。四月からこの学園に通う事になりました。……」
良一が緊張していると麗那が手を繋いでくれる。それで良一は気持ちが落ち着き続きを言う事が出来る。
「…僕はあまり勉強は出来ませんが頑張るので宜しくお願いします」
良一が自己紹介を終えると、盛大な拍手が起こる。瑞穂の様に、中には泣いている者まで現れる始末だ。
「良くん偉かったわよ。それじゃあ堅苦しい事はこれで終わりにして、乾杯をしましょう」
「良一様お注ぎします」
千乃がジュースの入った瓶を持ってくるが、麗那がそれを制止する。
「有難う千乃。でもこれだけは私にさせてね」
麗那はそう言うと千乃から瓶を受け取る。良一にグラスを持たせると、ジュースを注いでいく。
「お姉ちゃん、僕もお姉ちゃんに注いであげるね」
そして良一も麗那にワインを注いであげると、麗那は嬉しそうにする。
「じゃあ皆さん、良くんの新しい未来に乾杯をしましょう。かんぱ〜い!」
皆一斉にグラスを上げ、楽しそうに飲み始める。良一と麗那はお互いグラスをあてて、嬉しそうに飲むのだった。

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