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学園の花婿
官能リレー小説 - レイプ

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学園の花婿 101

悲しそうな顔をする麗那であった。
「お姉ちゃんは僕を喜ばそうとしたのに怒るなんて間違ってたよ。お姉ちゃん早く着替えよう皆待ってるし、パーティーが出来なくなるよ。」
良一は麗那に温かい微笑を向けた。
 
 
良一と麗那が着替えている頃、生徒会室ではただならぬ雰囲気が漂っていた。
それは、桃華が良一と会った事を幸せそうに生徒会役員に話している所に、愛が入って来た事から始まる。
「愛さん、私先程良一様にお会いしましたのよ。昔みたいに可愛らしくて、麗那御姉様にべったりで。良一様のあの表情を思い出すだけで、私はうっとりしますわ」
「桃華さん、私だって良一に会いました。確かに昔みたいに可愛い子でしたが、もう少し大人になってもいいと思うのですが?それにお姉様にべったりで…」
愛は続きに「私の入る場所が無いじゃない」と言おうとするが寸での所で止める。それを言ってしまう事は自分のプライドが許さないからだ。
「愛さん…私が貴女の行動をとやかく言う権利はないですが、良一様を呼び捨てにしたり、麗那御姉様の事を侮辱する事は許しませんわよ?」
普段おっとりとして優しい桃華も、良一と麗那の事に関しては別な様だ。
「私はただ、良一…良一様がもっとしっかりして欲しいだけなのですが…」
麗那に言われた事を思い出したのであろう。表向きは気丈に振舞うが、愛の額には薄らと汗が滲んできている。
「愛さん。私と貴女、そして月丘のお姉様は花園家より格下なの。麗那御姉様は良一様と結婚なされるでしょう。そうすれば良一様が私達分家にとっても当主様なの。いくら私達の家が財閥であっても、花園家には敵わないのよ?それを分かって仰ってるのかしら?」
高校三年生の桃華には権力の深い部分まで分かっているのだろう。高校二年の愛と一つしか変わらないが、桃華には愛の性格は手に取る様に分かる。
桃華にとっては花園家・白鳳院家などという、家の概念など関係なく良一が目当てなのだが、花園・白鳳院よりさらに格下の風ノ宮家の愛には上の権力が喉から手が出る程欲しいようにしか見えないのだ。
結局この後、愛が逆ギレしたり、しどろもどろになったりしたが、桃華がその都度優しく愛を諭して、桃華の勝利に終わる。愛は歯切れの悪いまま、この日を終えるのであった。



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