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体育教師
官能リレー小説 - レイプ

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体育教師 4

しかしベッド際に置いてある時計は寝るにはいささか早い夕刻を示しており、窓の外を見てもまもなく太陽が沈む紅色が街をつつんでいた。
なんでこんな変な時間に寝てたの…?
思いながらトイレに行こうと立ち上がると、立ちくらみなどではなく、どうやら足腰に力が入ずおぼつかないために倒れこみそうになってしまった。
「きゃっ」
なんとか倒れることなく踏みとどまったが、腰から下に鈍痛が走り、倦怠感がつきまとっていることに気づいた。
「もうっ…なんなのよ一体」
自分のことなのに分からないことだらけで、投げやり気味に独り言をもらすと、部屋の向こうから階段を上がってくる足音が聞こえ、間もなくノックもなしに京子の部屋の扉が開かれた。
「あら?起きたの…?」
「………お母さん」
無意識に身構えてしまっていた京子は母の登場に思わず詰めていた息を吐いた。
何に緊張してんだろ…やだやだ…
そんな京子には気づかず母はベッド際に暖かなスープを置き徐に話し始めた。
「どう?少しは体調よくなった?」
「…え?体調?」
「やだ、あなた覚えてないの?」
母の話によると京子は今日学校で貧血を起こし倒れてしまったのだという。
「先生がわざわざうちまで送ってくださったのよっ!?まったく…心配かけて……」
「…そうだったんだ」
だから今日の記憶が曖昧でさっきも立ち上がる時にふらついたのだろう。未だに説教気味に話し続ける母を尻目に、分からなくてモヤモヤしていたものがすっきりした京子は改めてトイレに行くことにした。
「京子っ!話は終わってないのよっ」
「はいはーい」
トイレのドアを閉めながら生返事を返した京子に母はまったく、とため息をつきながら部屋から立ち去ろうとしたが、閉まったはずのトイレのドアが勢いよく開き、思わず振り返っていた。そこには何とも形容しがたい表情をした京子が立ち尽くしていた。
「京子?」
「…………だ…だれ?」
訝し気に名前を呼ぶと掠れ気味に言葉を発した。
「…だ……誰が、誰先生があたしのこと…送って…くれた…の?」
突然の娘の言葉に母はきょとんとするとえーっとねーと呟きながらゴソゴソとエプロンのポケットから何か紙切れを取り出し、読み上げた。
「“萩原”先生ですって。なかなかかっこいいし、体格のいい人よねー。あんたのこと二階まで軽々と運んでくれちゃってね。ほんといい先生……って、ちょっと京子っ!?」
突然蒼白になってしまった娘に慌てた母は有無をいわせず再び京子をベッドに寝かしつけ、今度こそ慌ただしく部屋を後にした。京子の母は市内の病院に看護婦として働いている。今日は夜勤なのだ。
「京子っちゃんと寝てるのよっ!」
「……う、ん」
最後にもう一度だけ顔を出した母に曖昧に頷いた。
「あっ!それとね、京子」

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