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セフレにされました
官能リレー小説 - レイプ

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セフレにされました 6

二年間の妊娠手当の支給によって、女性は男性の収入に頼らずに生活できる。
いくら国からの支援があれ、妊娠して産める人数には個人差がある。いくらセックスしても流産しやすい体質の女性もいる。また一年間生理がない閉経を迎えれば妊娠はできなくなる。
二人出産すれば四年間は手当を受給できる。その受給で生活費をまかない、働いた給料を貯めている女性もいる。
パートナーの男性へ手当から生活費の援助する女性よりも、手当は自分だけで使う女性のほうが多い。
これによって男性はパートナーの女性ではなく、妊娠希望の若い女性たちと関係を持つのも当たり前となっている。
そのため、契約上は結婚していない事実婚では、いきなり関係を一方的に解消する者たちも、性別にかかわらずいる。
男性がパートナー以外の他の女性と親密な関係になれば、パートナーとのトラブルを避けるためにあっさり連絡を断つことも、よくある話なのだった。
裕福な者は出産した子供を自分たちが育てるが、庶民は国の機関にあずけるため、養育費はかからない。
この制度による経済的な効果は大きかった。
名前は産んだ親たちが病院で決めた名だか、名字は育った施設の責任者のものという人がほとんどである。
花園奏も施設で育った。
十八歳で共同生活を終え、それぞれ賃貸のアパートで暮らし始める。男性も女性も施設で職業訓練を受けていて、施設からの紹介で就職する。生まれてから十八歳までの共同生活により、他人との関わりかたを身を持って経験しているため、職場での人間関係のトラブルは減少した。
公園で夜中に酔っぱらった無防備の奏は、誰に強姦されて妊娠させられても、女性側の行動にも問題があったとレイプ犯は弁護されるだろう。
本当は妊娠するのが目的だったのではないか、と。
失恋した奏は、非難されるとしても、部屋で一人でいるよりかはましだと思った。
人間関係の稀薄な社会のなかで、恋愛だけは濃厚な関係性がある。
奏は1ヶ月に一度だけ会って、セックスをする恋人との関係に気持ちを支えられていた。その相手がどのような事情かはわからないが、奏との連絡を一方的に断った。
パートナーを妊娠させて受給された金を貢がせることで働かずに生活している「ジゴロ」や、何人もの相手とパートナーとしてつきあいながら、制欲処理の道具ぐらいに思い誰のことも愛していない「スケコマシ」など、恋する女の敵は多い。
奏が妊娠しないうちに他の女を孕ませたのかもしれない。
他に近所でやれそうな女と親密になったのかもしれない。
しかし奏には確かめようがない。
別れた恋人がつきまとったり、新しい相手に危害をくわえたりされたと訴えられたら「ストーカー」として罰せられるからである。

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