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Hunter
官能リレー小説 - レイプ

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Hunter 9

一撃を受けた辰郎はその場に膝を付き、そのまま意識を失う。打撃による脳震盪は彼にとっても初めてだった。
「全裸にするから、集中できなくなるのよ。性欲の塊ね…性欲?あたしだけ脱がされて不公平よね」
本当はハイキックを放って側頭部に命中させてKOさせたかったれいこもなんとか勝てただけで安堵する。
「そうよ、見てやらないと気がすまない…やっぱり悟くんとは違うわ。黒くてグロい…大きだけできっと早漏よ」
れいこは辰郎の意識がないのをいいことに下半身を裸にして性器を確認する。性欲を持て余しているだけあって獰猛に見えた。
「丸出しにして恥をかかせてやればいいのよ、それで縛ってと…」
勝ち誇ったれいこであったが、自身が全裸だし圧倒的に優位な状況の中である感情が芽生え始める。
「眠っていても大きくなるのね。夢の中でも覗きとかやってるのかしらね」
辰郎の性器がムクムクと膨れているのを見てれいこはため息をつきながらその下半身を凝視する。
「スマホがあれば情けない瞬間を撮って拡散できるんだけど、いったいどこに連れ込んだのよ、まったく」
薄暗い部屋に気絶した大男と全裸の女。
悟はどこに行ったのか、れいこは心配した。

れいこはとりあえず全裸のままではまずいと、辰郎から脱がせたTシャツを着た。大男が着ていただけあって、なんなく股間も尻も隠せた。
少し安心すると、屋内を見回すと狭くて何もないことに気づき、部屋を出ると柔道教室の施設だと分かった。
稽古場に掲げられた精力善用という書の掲額も、彼女には虚しく見えた。
すぐに辰郎が職場での立場を利用し、営業していない時間に私物化していると想像できた。
とりあえず連れ去られる前に身に着けていた水着は裏口で発見できたので身につけると、建物の外に出た。
自分の靴はなかったが、クロックスがあったのでそれを履いて辰郎が乗ってきたであろうワゴン車を発見する。
タイヤの空気をすべて抜いてついたままのキーも溝に捨てて小銭をすべて奪うと表通りに出て飲食店で電話を借りてタクシーを呼んでジムに戻った。


れいこからの連絡が一時途絶え、護と彩花は心配したがしばらくして返信が来たので2人とも安心する。
護が大男が播磨辰郎で間違いない、とれいこに伝えると、れいこも襲われかけた一件は告げず「気を付けるわ」と短く返した。


播磨辰郎は学生時代、男子柔道の最重量級クラスで敵なしの存在だった。
将来有望な逸材と目され警視庁から内定をもらいアスリートとしてさらに実績を積み上げる、はずだった。
しかしそれはかなわなかった。
先輩アスリートから理不尽な暴力を受けたのだ。
辰郎に暴力を働いたのはオリンピックで2大会連続の金メダルを取った名選手……スキャンダルになるのを恐れた警視庁幹部は柔道連盟と口裏を合わせ辰郎の訴えと暴力事件そのものを闇に葬り去った。
職を失い地元に戻った辰郎は建設現場のアルバイトをしながら子供たちに柔道を教える…という表向きには静かな生活を送っていた。

しかし、神聖であるはずの道場とその施設や子供たちを交流試合などの際に運べるワゴン車を悪用していた。
当初は襲っていた女性も警察関係者や柔道連盟幹部の妻や娘に限定していた。
恨みをぶつけるだけなので、獲物の美醜は関係なく、むしろ結婚間近や新たな門出が間近などに襲って、自分を陥れた組織の面子を潰した。
しかし、襲いたい衝動と性欲は抑えがたいレベルとなり、女同士の会話で非難されている悪口や嫉妬の対象の女子やジムでの男の陰口の的になっている女も襲った。
近頃では中毒にも近い状態で、無差別に近くなっていたが、れいこの逆襲や彩花が護と接点があることで露見した。

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