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ケダモノ
官能リレー小説 - レイプ

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ケダモノ 2

これが二人目のメイド、塚本優紀(つかもとゆうき)との出会いである。
「銀行に行くぞ」
優紀を連れて駅前の銀行へ。
受付の案内係に支店長と話がしたいと言い、毛利直樹と告げる。
十五分後、直樹と優紀は応接室に案内された。
「お待たせしました、XXXX銀行XX支店長の森崎と申します」
「さすが東京だ、いきなりで悪かったね」
優紀がソファに座ったまま、やたらとまばたきを繰り返している。ぺこぺこと直立不動で頭を下げている初老の支店長森崎と脚を組んだまま立ち上がりもしない直樹を見つめている。
「で、おまえ、いくらほしいんだ?」
「へ?」
銀行の応接室に通されて、支店長まで呼ばれることなど今までない優紀は、黙りこんでいる。
「あまり待たせてもかわいそうだろう」
「いえいえ、お気になさらずに」
応接室の沈黙の静けさに耐えかねたらしい優紀がうわずった声で言った。
「ひ、百万円」
「いや、五百万を現金で用意してくれ」
支店長が満面の笑みを浮かべたまま、金を用意するために退室する。
銀行から出てバックを両手で抱えた優紀は落ち着かない様子である。
「腹が空いたな、食事につきあえよ」
「いいけど……」
五百万をあっさり渡されて動揺しきっている。
タクシーで到着したのは、日本庭園が見事な料亭の奥座敷。
「あー、今日は鰻重ある?」
「ございます。お酒のほうは?」
「おまえ、酒は?」
「飲むわけないでしょ」
「酒はなしで。てきとうに頼みます」
「かしこまりました」
鰻重、刺身、天ぷらなとがならび、料理長と女将があれこれ説明して退室する。
「はっきり言うと鰻重以外は、コンビニ弁当のほうがうまいかもしれない」
「なに言ってるの、これ、いくらなの?」
「金額と味は関係ない。でも、ここの鰻重は最高にうまいぞ」
「あんまり、うなぎとか好きじゃないんだけど」
「何が好きなんだ?」
某ファミレスのチーズ入りハンバーグだと優紀は言いながら鰻重のふたを開ける。
「いただきます」
「いただきまーす」
一口食べたら、もう優紀の箸が止まらなかった。
「な、うまいだろ」
「これやばいね」
「やばい?」
「毎日でもいいかも」
「同感だ。でも、来てもいつもあるとは限らない。
おまえ、本当についてるな」
「おまえ、ってなんか嫌なんだけど」
「じゃあ、名前は?」
「優紀だよ、おじさんの名前は?」
「直樹だ」
「ゆうき、なおき、なんか似てるかも」
「き、しか合ってないぞ」
「そっかー、あー、この天ぷらおいしい!」
優紀はもぐもぐ頬ばって食べている。
真凛がちまちまゆっくり上品に食べるので、優紀の食べっぷりは直樹には豪快に思える。
(これはこれで、おもしろい)
「ふう、おなかいっぱい。ごちそうさま」
「じゃあ、駅前に戻るか」
「え、やだ。ディズニーランドに行きたーい」
「今からか?」
「嫌なら一人で行くから。お金もらったし」
「行くか。ひさびさだからな」

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