華散 5
「華凛、最近頑張ってるね」
「んっ!?え、そ、そうかな?」
のんびり朝食を食べ始める姉が、いきなりそう言ったので、思わずビックリ。
「華凛はしっかり者よね、私とは違って」
「そ、そんなことないよ…」
姉は私の憧れで、それに頑張って追いつこうとしてただけで…まさか姉からしっかり者とか言われるなんて。
「華音はどこに行ったのかしら」
「?……あぁ、そういえば」
さっき朝ごはん食べたばっかりなのに、いったいどこに行ったんだろう。
別に用事があるとか言ってたわけでもないし。
……いつもなら、そのままほったらかしにしておくのに。
今日だけは、なぜか無性に気になった。
玄関のドアを開け、外に出る。
一番端の部屋のさらに奥から、怪しげな物音がした。
恐る恐る覗き込むと、妹が、見知らぬ男の男根を咥えていた…