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もうゆるして
官能リレー小説 - レイプ

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もうゆるして 3

優衣は、親友の紗希と綾花に相談できない悩みを抱えていた。肥満男とセックスするたびに、嫌悪感がほだされていく自分が嫌だった。
男に初めて犯されてから、もうすぐ一年になる。
「優衣、今日は止めとく?」
「ううん、大丈夫」
紗希と仕事が終わってから封切り初日の映画を見て一緒に食事をする約束があったのを、顔を会わせるまで優衣は忘れていた。
その予定を手帳にメモしてあったのを、肥満男が寝ている間にのぞき見していたことを優衣は知らなかった。


優衣と映画館のある有楽町で別れたあと、紗希に近づいてきた肥満男が声をかけた。
「あのぉ、ちょっと話したいことがあるんだけど……」
「は?」
中途半端にのびた寝癖の残る髪。色白の肥満体型。
いつ洗ったかわからないようなジーパンに安物のスニーカーにリュックサック。
ネットカフェで泊まり住所不定のフリーターのネット難民を特集したニュース番組を紗希は肥満男を見て思い浮かべた。
無視して立ち去ろうとして、紗希は手首をむっちりとした手でつかまれた。少し酒を飲んで酔っていた紗希は、激怒して肥満男の頬を思いっきり平手打ちした。その音に通行人が数人ふりかえった。
「優衣ちゃんの友達なのに乱暴な人だね、痛いじゃないか。おしおき決定!」
「優衣ちゃんって……」
紗希が肥満男の手をふりほどき、困惑した。
パンっという一回大きく手を叩く音。
「はいっ、高橋紗希さん、おしおきのはじまりはじまりぃ」
「なんで、あたしの名前を知ってるのよ!」
「うんうん、なかなかいい反応だね。さて、ここはどこでしょう?」
紗希がソファーから立ち上がり、部屋の中を見渡して小さな悲鳴を上げた。
ラブホテルの部屋にいたからである。
駅の構内にいたはずなのに、気がついたら見知らぬ男とラブホテルにいる。
「帰る!」
そばにあった自分のバッグをすばやくつかんで、ドアに向かうがロックがかかっている。
「料金を払わないとドアは空かないんだけどねぇ」
のんびりした口調にイライラしながら、自分のバッグから財布を取り出そうと中を見ると財布がない。
「あたしの財布返して、あんた盗ったでしょ!」
「さあね」
紗希はバッグからスマホを取り出して、警察に通報しようとした。
「もしもし、助けて下さい……はい、待ってます」
通報を終えて、肥満男を睨みつけて腕をくんで仁王立ちの紗希に、肥満男はベットに座ってにやにやしている。
「何がおかしいの、頭おかしいんじゃない?」
肥満男はテレビのリモコンをつかんだ。
画面にアダルト番組の女優が身悶えながら股間を舐められている姿。そして乱れた息づかいとあえぎ声が部屋に流れる。
「紗希さん、送信履歴を見てごらんよ。警察なんて来ないからね」
「なにを言ってるのあんた……え、なんで?」
「何度やっても同じだし、警察は来ない」

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