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もうゆるして
官能リレー小説 - レイプ

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もうゆるして 14

「どっちでもいいんだけど」
マサキか急に話すのをやめた。
三人のテーブルの側に近づいてきた二人の男。
「はじめまして、ちょっとお話があるのですが……」
優衣と紗希が眉を曇らせて顔を見合わせる。
笑顔だが黒色のスーツにオールバックの痩せた中年男。その後ろにホストのような若い男。
「ヤクザ?」
マサキが単刀直入に言う。
「ここは私に払わせて下さい。ずいぶん探しましたからね、見つかってよかった」
中年男がひょいとテーブルの上の伝票を後ろの若い男に渡す。
「ちょっと、知り合い?」
紗希が小声てマサキに囁く。
マサキは首をかしげる。
「表に車を停めてありますから。ついてきてくれますか?」
優衣があからさまに嫌そうな顔をする。
「では、お嬢さんたちもご一緒に」
口調も笑顔も温和な紳士のようなヤクザに、マサキがくしゃみをしてから「人質は確保しておくんだ、こわいなヤクザは」と言って席から立った。
会計を済ました若いヤクザかそれを聞いて、殴ろうと一歩出ようとして制止された。
「まあ、いいか。行こう」
店を出るとき、優衣と紗希がふりかえると若いヤクザが股間を押さえてしゃがみこむのが見えた。
「車に五人は窮屈だろうし、運転はもちろんできるんでしょ?」
「ええ、まあ、できますが。……あなたは今、何をしたんですか?」
「さあね、あとてなんでついて来なかったか、聞いてみればいいよ」
優衣と紗希は、若いホスト風のヤクザが射精していて動けなくなったのだと、マサキの話を思い出して気づいた。
黒のセルシオで武家屋敷のような家屋に案内され、マサキは平然としているが、優衣と紗希は緊張しきっていた。
「では、こちらで。お嬢さんたちはこちらで」
「だめだよ、三人一緒じゃないと」
「しかし……うぅっ!」
案内してきた紳士風ヤクザが倒れこんで情けない声を上げた。
案内された部屋にマサキを先頭に入って行く。
「ようこそお越し下さいました」
着物姿の髪を結い上げた美人が正座していた。
「わたくしのことはおぼえてらっしゃいますか?」
「もちろん。でも着物姿じゃなかったよね」
艶然と微笑む美人に向かい合ってマサキがあぐらをかいて座り込む。
「お連れの方がいるとは聞いてませんでしたが。どうぞ、お座りになって」
マサキの後ろに優衣と紗希は正座する。
「三年前だった。たしか雨の日で……」
「ええ、梅雨時でしたから。あの夜のことは忘れたことはありません。なぜ連絡して下さらなかったのですか?」
「今も携帯電話も持ってないし、住所不定だから」
「御苦労をなさっているのですね」
「でも、マンションの部屋と生活費を毎月くれると言われてもね」
マサキが頭をかいて言った。
「うしろのお二人はご友人の方ですか?」
「彼女だよ」
和服姿の美人が二人を見た。
品定めでもするように。

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