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もうゆるして
官能リレー小説 - レイプ

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もうゆるして 13

「まさか紗希と同じ人を好きになっちゃうなんて思ったことなかった」
「優衣は結婚したい?」
「妊娠しちゃったら結婚しておいたほうがいいかなとは思うんだけど……」
「あー、たしかに。この人、会社勤めしてお金稼いでくる感じはしないけど」
「今だって何をしている人かも、名前も教えてもらってないし」
「えっ、優衣にも名前も教えてないの?」
一年近く優衣との関係が続いているのを紗希は肥満男から聞いて知っている。
「キミはなんで優衣に名前を教えてないの?」
紗希が肥満男の脇腹を軽くつねった。
「痛いじゃないか。優衣ちゃんは僕のことを嫌っていると思ってたし、名前を聞かれたことないから」
「好みじゃないけど、しょうがないじゃない」
優衣がつい言ったあと、ハッとして顔を赤らめる。
「キミは誰でもあやつれるの?」
「ええっ、紗希はどんなことをされたの?」
紗希が両手をあやつられて強制オナニーさせられたことを聞いて、優衣が脇腹をつねった。
「痛いって。二人ともつねらないで……」
紗希が手をのばして肥満男の股間の玉袋を撫でる。優衣も手をのばす。
「つねるぐらいなによ、これ潰しちゃうよ?」
「質問に答えてくれないと……」
「それは困るし、すごく痛そうだ。二人ががりでひどいなぁ」
肥満男は苦笑した。
肥満男。
五年間、住所不定、無職。
記憶、マサキという名前。
名字もどんな漢字で書くのかも不明。
それ以前の記憶が曖昧である。
どこで暮らしていたのかも、何歳なのかも。
ただ生活に困らないぐらいの記憶はある。
ハンバーガーが何か知らないということではなく、自分が誰なのか記憶がないということ。
「記憶喪失……なにがあったのかしら?」
紗希が首をかしげる。
「携帯電話は?」
「撮影できるけど、通話できないんだ」
「未契約ってことよね。どうやって手に入れたの?」
優衣が質問した。
深夜、交通事故の現場に遭遇。轢き逃げだった。
痛みに苦しんでいる男がかわいそうに思い、痛みを和らげた。痛みは和らげたが治療できるわけではなく五分間だけ話せたがすぐに死んだ。
死ぬ前にマサキに好きなものをやるよと言われた。
マサキはスマホと充電器をもらった。
「そうなのね」
優衣が思いがけない話に、まばたきを繰り返しながらうなずいた。
「その事故の記事を新聞を探せば見つかるかもしれない。何年前の何月かわかる?」
練馬区、四年前の七月、日付はよくわからない。
「これからシャワーを浴びてから、なにか食べに行きましょう。あと図書館に行くわよ」
紗希と優衣は図書館で過去の新聞を閲覧して、その事故の記事を見つけた。
肥満男マサキは、事故の記事を見て死んだ男を思い出したのか口数も少なく、笑顔がない。
三人は喫茶店に立ち寄り休憩することにした。
「マサキくん、お金はどうしてるの?」
「……めぐんでもらう」
気まずそうにうつむいて、マサキは言った。
マサキは欲求不満で身なりの良さげな女性を見かけると、声をかける。
歩くのもつらいほど欲情をさらに高ぶらせておいてから、すっきりさせてあげるからお金を下さいと切り出す。
セックスはしない。
三十分ほど女性は眠りに落ちる。
眠っている間に淫らな夢をみる。
マサキは服も脱がず、指もふれない。
「いくらぐらいもらうの?」
「くれるだけ。こったからいくらとか言わないよ」
「おもしろい特技ね。男の人にも使えないの?」
紗希が質問する。
「女の人のほうがいいね、試してみたこともあるけどね。眠る前にすぐ射精してうまくいかないから」
「催眠術かしら、それとも超能力?」
優衣が首をかしげる。

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