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復讐の触魔
官能リレー小説 - レイプ

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復讐の触魔 2

翌日…

真梨子は久々に早起きし、両親と一緒に朝食を食べた。
およそ半年、いやそれ以上ぶりのことに父親も母親も驚いた。

「大丈夫なのか?無理してないか?」
「うん、全然」
心配そうに尋ねる父親に、真梨子はあっさりそう答える。

真梨子に主だった変化は見られない、父親はそう思った。
むしろイジメに苦しみ引きこもる寸前のほうがやつれて表情も暗かったくらいに見えた。

「じゃあ行ってくるね」
「辛かったらいつ帰ってきてもいいからね」
「大丈夫だよ」
心配する母親をよそに、真梨子は家を出る。
カバンの中にはもちろん、あの固形物が入っている…


「えっと…ここか」
真梨子にとって、学校に来るのは半年以上ぶり、2年生になってからは実はこれが初めてだったりする。

「私ってどこのクラスでしたっけ」
そう尋ねてきた真梨子に、ある教師はびっくりしたようだが、真梨子にとってはそれもどうでもいいこと。

教えられた教室―2年2組。
教室に入った真梨子の姿にクラスメートたちは驚きと好奇の視線を投げかける。
引きこもり不登校の人間がやってきたのだから当然のことかもしれない。

(本宮さん、大丈夫かしら)
その姿を心配そうに見つめるクラス委員長・堀川由紀。

(まだ生きてたのね)
一方で真梨子をニヤリと見つめたのは雨宮遥。
真梨子イジメの中核だった人物だ。

(何があったかは知らないけど、来ないうちにずいぶん元気な顔してるじゃない…)
遥は前方の席に座った真梨子を眺め、何かを企む。

真梨子に声をかける生徒はいない。
彼女が引きこもる以前と状況は同じ、声をかけたら自分にも何かが飛び火する可能性がある。
何か…遥の標的になる、それを恐れている。委員長である由紀ですらそんな思いに苛まれる。

(まあ、じっくり行きましょ)
遥は誰にもわからないように微笑む。

午前中、両者の周囲に目立ったような動きはまったくなかった。


―昼休みを告げるチャイムが鳴る。
「さて…」
真梨子は教科書とノートをまとめ、机の中にしまう。
(ここにい続けるよりは出たほうがいいかな)

弁当(母親の手作り)が入ったカバンを持って教室を出る。

(さあて)
それを見て遥も動き出す。

「ちょっと、アイツの後をつけてくれない?」
遥はクラスメートの麻生桃果と椎名夏菜にそう命じる。
桃果と夏菜もイジメグループのメンバーだが、扱いは『下っ端』程度。

そんな『下っ端』程度だと、リーダー格たる遥の言うことに逆らえなど出来ない。
下手したら今度は自分が真梨子の様な目にあうかもしれない。
仕方なく?2人は真梨子の後をつけていく。

「屋上にしようか、体育館裏かな…」
真梨子は一人になれる場所を探していた。
もちろん、桃果と夏菜が後を追っていることは知らない。

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