PiPi's World 投稿小説

RPG(レイププレイングゲーム)
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 0
 2
の最後へ

RPG(レイププレイングゲーム) 2

「ところで僕に何を聞きたいんだ。綾さん、僕は人生にもゲームからも脱落した人間だ」
あの唇にキスをされ、あの手で体を撫でられ、一年後には二人で結婚しようと誓いあっていたのに、それが今は犯罪者と警察官として隔てられて、もう終わってしまったのだと「脱落」という言葉が胸の奥をぎゅっと痛ませる。
「安藤優也、レイプゲームのレイパー。レイプゲームと麻薬組織との関連は?」
「ないと思う。金が必要なレイパーの賞金の使い道が麻薬購入ということはありえるけどね」
「あなたはターゲットがマトリの婦警だということを知っていた?」
「いや、逮捕されてから、北河舞がマトリだと知ったんだ。普段は交通課の婦警をしている奴がマトリだと気づくはずがないだろう」
「質問を変えます。なぜ北河舞をターゲットに選んだのか。ゲームには他のターゲットもいるはずでしょう?」
安藤優也は綾に浮気して二股をかけていたこと、綾より先に舞と肉体関係があったことを話した。
「綾と結婚すればコネで出世できるだろうからね」
綾は耳をふさぎたかったが我慢した。
「他のレイパーに舞がオモチャにされるぐらいなら、僕がレイプして終わらせたかった。賞金は手切れ金にするつもりだった」
本当の犯行の動機を安藤優也は綾にだけは話した。取り調べではジャンキーの安藤優也が麻薬捜査課の北河舞を脅すためにレイプした調書となっている。
現職の刑事である安藤優也が、麻薬所持および婦警に性的暴行を加えたとして見せしめのように逮捕された事件はワイドショーや雑誌のスキャンダルとして報道されたが、すぐに中学生を三人殺害した大学生が死体遺棄現場を自供したニュースに切り変えられ、公判の判決が出たときに再びニュースに流れるだけだ。
大学生が有名企業の重役の次男だったことが報道された頃には、安藤優也がレイパーとして自分の銀行口座などを送信して、ターゲットを確認したサイトは閉鎖されていた。
残されたのは「凌辱」という動画サイトで、安藤優也によれば関係者のパスワードを入力すると、ターゲットがレイプされている動画が閲覧できる。
表向きはAV動画サイトである。
逮捕された大学生はレイプゲームのレイパーではなく「凌辱」の閲覧者だった。
閲覧者のパスワードとレイパーのパスワードがあることを公安はつかんでいたが、解析まではまだ日数がかかりそうである。
「僕のパスワードは抹消されてなければ使えるはず。捜査に使えるかはわからないけどね」
捜査一課12係を解散させられ、綾は地方の捜査課の刑事として赴任させられている。これは警視総監の父親が事件に綾が深入りしないように行った処置だとわかっていた。
(私がターゲットにされていたとしても、あなたは私を舞をレイプしたみたいにレイプしてくれた?)
安藤優也が面会室から出ていく背中を見ながら綾は思った。
病院跡でレイプされた女性と犯人とは面識はなく、破かれた衣服の指紋や膣内の精液のDNAと一致する逮捕歴がある者や服役中の者はいないらしい。
つまり初犯のレイプ犯で、今頃は賞金を手に入れているにちがいない。
また、そのレイプ犯に賭けていた参加者も配当金を受け取っているだろう。
どんな事情があれ、レイプをギャンブルゲームとして楽しんでいる者たちを綾は許せない。
レイプゲームサイトは安藤優也が逮捕されたあと閉鎖され、新たにネット上で新設されているのだ。
「凌辱」のサイトには、ゲーム管理人によるメッセージがある。自分は両脚と腕に麻痺があり、自由に出歩くこともできず働くこともできない。それができる女性たちがレイプされるのを見ながら、憂さ晴らしをしていると書かれている。
ネット上で働けないことを非難された愚痴や、また出会いもなく結婚どころか恋愛すら自分の障害を気にしてできず、植物のように生きているというのがつらく死にたかったが、それもできすに泣いていたこと。
弟にあまり動けないのをいいことにレイプされ、性欲処理の道具にされながら、快感に身をゆだねたこと。
その弟のペットのように暮らしていて、弟と自分はレイプゲームの収益で働かずに暮らしていること。
女性がレイプされている姿を見ることだけが「私の生きがい」だと管理人の文章が綴られている。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す