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イジメがえし
官能リレー小説 - レイプ

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イジメがえし 1

「アワワワワ……や…やっぱり来たぁ…」
僕、安達ヶ原 実(あだちがはら みのる)15歳は今、恐怖に全身をガクガクと震わせていた。理由は下駄箱に入っていた一枚の紙切れ。それには殴り書きで…

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 放課後 体育館裏 便所

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…とだけ書かれている。もちろんラブレターなどではない。差し出し人の名は無いが、僕には分かる。

鬼熊 龍魅(おにぐま たつみ)。

一応、女だ。彼女の両親は一体何を考えてこんな名前を付けたのか分からないが、名前に反して美少女…いや、超が付く程の美少女である。十人の男が居たら、間違い無く十人全員が可愛いと言うレベルだ。少なくとも僕が知る限りの彼女はそうだった。
なぜそんな言い方をするのかと言うと、僕が最後に彼女に会ったのはもう三年も前…つまり小学校卒業以来だからだ。
“名は体を表す”と言うが、彼女に限って言えばちょっと違う。名は性格を表す。そう、彼女は容姿は最高でも性格は最悪だった。
小学生の頃、僕は彼女にイジメられていたのだ。
彼女は何もかも完璧な少女だった。容姿端麗、眉目秀麗、品行方正、成績優秀、おまけに家は大金持ちのお嬢様だ。そんなパーフェクトな彼女が唯一、悪魔の顔を見せたのが他ならぬ僕だった。
それは彼女と彼女の二人の“家来”の三人組により行われた。まあ小学生だから陰湿な事は無かったが、イジメられる当人にしてみれば正に地獄の日々だった。
直接的な殴る蹴るはもちろん、パシリにはされるわ、お小遣いは巻き上げられるわ(お嬢様のクセにセコい)、給食のオカズは取られるわ、果てはチ○コの皮を剥かれて、三人の前で強制オ○ニー…と、幼い少年の心に大きな傷を負わされた。
中学校で別々になった時には心の底から安堵したものだが、まさか高校で運命の再会を果たす事となろうとは…。

「安達ヶ原、聞いたか?B組にすっげえ女が居るんだってさ。それが名前は鬼瓦だか虎熊とかいうゴツい感じなんだけど、これがまた顔は女神か天使かってぐらいの極上の美女なんだ。しかもなんか大金持ちのお嬢様みたいで…」
「ふぅん…そうなんだぁ…」
中学時代からの友達の丸山が何か喋っているが、僕はほとんど耳に入らない。放課後の事を考えると胸が苦しい。

そして、あっという間に放課後となり、僕は体育館裏の便所に向かった。無視しようかとも思った。だが、ここで逃げてはいけないと考え直したのだ。
逃げて、彼女の影に怯えながらこれからの三年間を過ごすよりは、しっかり向き合ってハッキリと「もう僕はお前の言いなりにはならない!」と伝えようと思ったのだ。そんな事を言ったら、たぶんボコられる事になるだろうが、それでも構わない。
体育館裏の便所を使う者は誰も居らず、したがってその近辺には誰も寄り付かない。だが、今の僕にはその方がいっそ都合が良い。カッコ悪い所を他人に見られなくて済む。とにかく鬼熊 龍魅とは今日限り決別だ。ついでに言えば、ずっと僕の心の一部に巣くっていた彼女の影とも決別するのだ。僕は決意を胸に体育館の角を曲がった。
便所の前に一人の女子生徒が立っているのが見えた。

「…来たわね」
「……」
彼女は僕に背を向けたまま言った。
「ククク…まさか高校でまたアンタに会えるなんて思ってもいなかったわ。喜びなさい。また私のドレイとして三年間た〜っぷり可愛がってやるから…」
「……?」
僕はサディスティックに笑いながら話す彼女の後ろ姿に何か違和感を感じ、すぐにその正体に気付いた。そしてその瞬間、今まで彼女に対して感じていた恐怖感は嘘のように消え去ってしまった。
「分かったら返事くらいしなさいよ、このクズ。それともさっそくシバかれたい…………えっ!!?」
ここで彼女はやっと僕の方を振り返った。だが、彼女の嗜虐心と自信に満ち溢れた美しい笑顔は瞬時に凍り付いた。
「やあ、久しぶり…」
彼女は目に入って来たのは、この三年の間に自分より頭一つ以上デカくなった僕の姿だった。

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