脳内レイプ〜インモラルコントロール 20
不審がられては、もともこもない
「さあ、早苗…あなたは、今、深ーい深ーい、沼の底に沈んでいきますよ…でも安心して、そこはとても温かく気持ちよく、安らげる場所…ここには、誰もいない…仲田新八さんの声だけが、聞こえ、その声に従っていれば、この温かく気持ちよく安らげる場所にずーっとずーっといられますよ…気持ちよいでしょ?もう、ずーっとここにいたくてしょうがない…何も考えたくない…ただ、ぷかぷかと、温かく気持ちよく安らげる沼に沈んでいたい…仲田新八さんの声に従っていたい…」
まずは、深層心理の奥深い、無意識の領域へ、アクセスする。
初めてだから、催眠を解いた時、催眠をかけているときの、記憶が残っているかもしれない、言葉に注意しながらも「催眠」にかかっているという状況を理解している早苗なら、催眠を解いても、催眠中の事は、さほど気にしないだろう。
余興でそれらしい台詞なのだろうと思うくらいだ。
しかし、この台詞には、この後の調教をしやすくする暗示が含まれている。
俺に従う心地よさ…従いたいと願う気持ちの植え付けである。
従う事の心地よさ
いずれ彼女の頭の中の重要な基準となる言葉の記憶である。
人は無意識の領域にそれぞれの基準を設け、それに従い行動する。
無意識に
人は呼吸するのに、意識は基本しない。
人を好きになるのも、DNAが人をコントロールして無意識領域に働きかけ、脳内麻薬と呼ばれる「ドーパミン」を出す事で、興奮し発情期に入る。
ようは、この「ドーパミン」を、強制的に、俺に対してだけ、出す様に脳内の基準を、作り替えてやれば、よいのだ。
今日は、深くかけては、催眠から現実に引き戻すを、十数回繰り返し、ある情報を聞き出し、新たな暗示を与えて、催眠を解く。
大体15分くらいかかっただろうか…
あまり長いとオーナーが来てしまうし、彼女に不審がられないような、長さである。
しかし深化させる初期段階には丁度よい時間である。
「ありがとうございました」
早苗は、伸びをしながら「いいえ、お役に立てたかしら?」
と、催眠にかかる前より妖しい微笑みを浮かべる。
「はい、で…実は…」
早苗「あら、なに〜?」と更に妖しい微笑みを浮かべながら、俺の顔を覗き込む。
思わずキスをしてしまいそうな、唇…
いやいやと、思い直し、切り出した。
「実は、まだ不安なんでしばらく練習台になってくれませんか?時間は今日くらいで、いいんですが……ダメ、ですかね?」
なるべく不審がられない、態度でそう聞いた。
早苗「そうねぇ…まぁ、この時間なら、うん、いいわ、練習台になってあげちゃう、外ならぬ新八くんの頼みだし、うふふふ」
顔をほのかに赤らめながら