強制快楽拷問連鎖 51
「イッ……………」
なつみは眉間にしわを寄せ、前のめりになった。
長い睫毛をギュッと閉じ、小さく歯を食いしばり、腹をへこませる。
だが絶妙のタイミングで、掻き回す動きを止められてしまった。
「……〜〜っ……」
動かない指を柔らかい所に埋められたまま、行き場のない快感が下半身にぐるぐると渦巻く。
無意識に、膣の奥に脈打つ余韻でイこうとしている自分に気づき、はしたなさに自己嫌悪を覚えた。
タコ部屋でガンガン犯される快感を叩き込まれてしまったなつみのカラダは、いや、なつみのマ○コは、男の指を咬えてしまえば相手の好きも嫌いもないのだった。
さらに焦らし調教までされたなつみがどんなにこの上司を嫌悪しても、視線に怯え野外での行為を必死に拒絶しても、スイッチを入れられたマ○コはジュルジュルと淫らな汁を漏らし、クリ○リスはみっともなくいきり立ち、膣は男の指をグイグイと噛み締める。
涙と汗を浮かべ、荒い息を吐きながら薄目を開けたなつみは、遠くの角を曲がってこちらに歩いて来る人影を見た。
やって来たのは、昼食を済ませて会社に戻る途中のサラリーマンだ。
道の向こうに路上駐車をしているセダンが見える。
「何だあれ……」
近づくにつれ、運転席に男女が二人乗っているのがわかった。男の顔はよく見えないが、膝に乗った女はアイドルじみた美人だった。
(昼間からいちゃいちゃしやがって……)
嫌がらせ半分、好奇心半分で覗き込んでやろうと思った。
木陰に止めた車に近づく間、女の方とチラチラ目が合う。困ったような表情がいやらしい。
胸の辺りまでしか見えないが、女はなにやら赤い顔をして、モジモジしながら、生膝を立てている。その肌色と、大きく開いた大胆なポーズに、『いちゃいちゃしている』という範囲を超えたものを感じた。
「マジかよ……すげぇな」
女はこちらを見ながら、焦った様子で口を動かしている。後ろにいる男……おそらく恋人に、人が来たよ、とでも言っているのだろうか。
「ったく……こっちはこれからまた仕事だってのに」
女の顔や服装が、ハッキリわかる位置まで来た。
(うわ、めちゃくちゃ可愛い)
美人というよりは童顔でキュートなタイプだが、テレビをつけてもそうは見つけられないレベルの女であることがわかった。男ウケのするコンサバな服装や髪型もあいまって、アイドルアナウンサーのような雰囲気だった。羨ましさや苛立ち、首をもたげ始めたスケベ心がごっちゃになり、何気ない風を装って、堂々と近寄っていく。