弟の逆転攻撃。 1
大学生のまきには弟が2人いる。高1の俊と高3の誠。
小さい頃は仲良し3人だったが、思春期あたりから、それほど話もしなくなった。
気づけば、身長もふたりとも175を越え、声変わりもして、見た目もすっかり男になった。
だけど、まきにとっては、甘えん坊で泣き虫の弟のイメージのままだった。
ある日の夜、まきの部屋をノックする音。
「入っていい?辞書かりたいんだけど。」と誠の声。
ベットで雑誌を読んでいたまきはめずらしいな。。。と思いつつもすんなり許可する。
「辞書はどこ?」
「鞄の中よ。ちょっと待ってね」
まきはベットから起き上がり、鞄の方へといく。っとその時。
「まき・・・」
誠はまきに抱き付いた。
「えっ何」
「まきって・・処女だろ」
「はぁ!?何言ってるの」
図星だった。今まで何人か付き合って来たが、すぐに別れてしまいそういった事はまったくなかったのだ。
「俺が相手になってやろうか」
「はあ?何言ってんのバカ言わないで離れなさい」
まきは誠から逃げようとするが誠の力が強くビクともしなかった。
「ファ―ストキスぐらいはくれよ」
「えっちょっと。あっんっ」
誠の唇がまきの唇にふれる。
「誠!やめなさい」
「嫌だ」
グイっと顔を引き寄せられる。顔をそむけようとするが無駄だった。
2度目のキスはさっきのキスとは比べ物にもならないほど熱いものだった。
「誠・・んっ」
ふいに誠の舌がまきの口の中を犯す。
息もできずまきはなすすべがなかった。
「んっハァ・・」
やがてまきは体から力が抜けその場に倒れ込んでしまった。
「上手いだろ?」
「バカ・・」
「俊には内緒だぞ」
「ひっでー」
笑いながら言う誠に、もはやいつものように言い返す気力はまきには残っていなかった。
「どうする?まき」
「なに?」
「このまま最後まで、するか?」