職業寝取り屋 10
「狙い目は帰宅時、か…あっさり堕ちるか…じっくり調理するか…」
健吾は楽しげに呟きながらも舌なめずりをする…やはり女を堕とし寝取るのはこうでなくてはいけない、幸江の場合は何やかんやでエロ介護モードも入っているからな…ここ数日で割り出した瑞希の行動パターンから考えられる最速の「寝取り」ルートを割り出しながらも、これから味わえるであろう快楽に胸を膨らませていた。
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週末の放課後、片瀬瑞希は職務を終え、自宅に帰ろうとしていた。
愛する年若い主人が単身赴任中なのは残念だが、それでもゆっくりと週末の疲れを取りたい…そう考え、コレクションしている珍しい入浴剤を使い、明日はショッピングに出かけよう…そう考えていた矢先の事だった。
「……?」
目の前に男がいる、怪しげなフードの男だ…手を広げ、まるで自身の邪魔をするようなポーズを取る男に警戒心を抱き、後ずさりをしようとした瞬間だった。
「………なかなか寂しいみたいですね?片瀬さん?」
「ひっ!?!!〜〜〜〜っっっ?!」
がばあっ!と効果音が出そうなほどに、勢いよく男…健吾は瑞希を抱きしめた。
「な、や、止めっ…あぁっ…あっ…」
瑞希は抵抗しようとするが、体は突然男に抱きしめられた…という恐怖に身動きが取れなくなり、じたばたともがくも、声をあげられなくなりはじめる…いや、むしろ心は次第に目の前の男に対して警戒心を…まるで危険なスパイスを楽しむような、背徳感に塗り替えられていく…そんな気分になり始めていた。
逃げなくては、あの人がいるのだから、私は何をしているのか、ましてや私は教師だ、こんな姿を見られては生活にも差し障りが出てしまう。
「無理…しないでいいんですよ?」
…そんな思考も、健吾の優しい声の前には砂上の楼閣に過ぎなかった。
「あ…あぁっ…うぁっ…」
硬直していた手は次第に健吾の背中に伸び始め、そのまま瑞希は健吾を抱きしめてしまう…そうすることが…最愛の夫に出会い、告白された時の記憶を…まるで快楽のみを抽出し、直接脳内に叩きつけられるかのように、植え付けられていく。
「瑞希さん…唇を」
健吾の甘い声が瑞希の刺激に弄ばれた脳内に響きわたっていた。
今すぐにこの人とキスをしたい、今すぐにむさぼり合いたい…そのまま、恥を忍んでこの場でセックスをたっぷりと楽しみたい。
追いつかなくなりショートしそうになる思考に、瑞希は屈服したのか…そのまま、唇を差し出した。
「んんっ…」
それに合わせるように健吾も唇を重ねキスをする…瑞希の心の中には不貞行為、の重い背徳感を煽るような文字がよぎるが…ジュルジュルニュルニュルと、遠慮なく舌を絡められ、旦那との愛でカバーするような技巧のないキスではない…敏感な舌先を絡め合い、たっぷり唾液を交換しあうようなキスに、口腔内を刺激され、快楽で弄ばれる度に、瑞希の思考は追い詰められ、快楽に身を溶かされていった。
(あぁっ…な、何…このキスはっ…このままじゃ…熱いっ…熱いっ…身体がっ…)
もはや呼吸もうまくできなくなるほど、遠慮ないキスの快楽が瑞希を襲い、次第に膝はがくがくと震えながら、瑞樹の足場いつの間にか崩れ落ちていた…いわゆる腰砕け、というやつなのだろう…健吾はなにも言わずに足を開かせ、靴のつま先でぐりぐりと瑞樹の股間を刺激しながら語りかける。
「濡れてますね?瑞樹さん…せっかくですから、このままホテルにでも行きますか?」
「あ…あぁっ…そんなっ…そんなぁっ…あんっ♪」
ショーツ越しにマンコを刺激され、自分でも信じられないような声を上げながら喘ぐ様に、瑞希は驚きを隠せず…そして、羞恥心に生理的な涙を流しながらも、気づけばこくり、と頷き返していた。
(嫌っ…このままじゃ…何をされるか…でも、ああっ…貴方っ…許してっ…)
従わなければこの醜態をばらまかれてしまうかもしれない、そんな考えと、そう思えば浮気も許されるかもしれない…そんな考えが瑞希の頭を過ぎるほど、凄まじい快感が瑞希の脳内を巡り…