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職業寝取り屋
官能リレー小説 - 若奥さん

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職業寝取り屋 15


一仕事を終えた健吾は依頼人に連絡を取り、事の次第を伝えていた。 

…確実に性欲をむき出しにさせた瑞希を遠慮なく犯し、その場面を撮影すること… 受話器から聞こえる声は若々しいが、こちらはそれ以上に関わりを持たずに去っていく…それがこの仕事のセオリーだ。

たとえ生徒が瑞希を調教する発端にするためにこんなことを依頼しようと、旦那がNTR願望があり健吾にこんなことを頼もうと…それは健吾が首を突っ込む領分ではないからだ。 

指定の口座に現金が振り込まれたのを確認し、健吾が依頼された映像を指定された私書箱に送り付け…全ては終了した。 

「…手放すには惜しかったかもな…」

柄にもなく呟いた後に、健吾は首を振り、また新たな依頼に目を遠そうとしていた。 

ーーーーーーーーーーー 


「んだよぉ?何か文句あんのかぁ?オォンッ?!!」

休日、日々の、主に下半身の疲れを癒すために都会を離れ、別荘地に来ていた健吾はいかにも馬鹿そうな男に絡まれていた。 

いまだに田舎ヤンキー風味のだらしないスエット姿の男は、ポイ捨てしたゴミを拾った健吾にひたすら言いがかりをつけて絡んできていた。 
面倒臭いな…そう思っていたがその態度がますます気に入らないのか、今のご時世にいまだに金髪をやめない男はさらに絡むが…。 

「やめなよショウタ、皆見てるって!ほら、行くよ?」

さすがに観光地の往来での罵声となれば目立つのは必至だろう、何事かと回りも割って入る中で、ついには警察まで現れるなか…ショウタ、と呼ばれた男の彼女らしき女が声をかけてきた。 

…よくよく見れば男に会わせて似合わない色褪せた金髪に日焼けした肌、そしてホットパンツとキャミソール…という組み合わせをしているが、見るからに美人なのがよくわかる…それに…。


ぞくり、と健吾の視線に気づいたのか気づいていないのか、彼女は身体を震わせていた。
健吾…すなわち寝取り屋に狙われてしまう女は皆、健吾の視線には耐えられない、蛇が蛙をにらむようなものだ。

(ほう…面白いなこれは)

「あー、なにやってるのかな?ケンカかい?」

さすがに警官も止めに入るが、それに気づいたのか男はあわてて逃げ出していた。 
どうやらそれほど強くはないらしいがいきがって観光客狙いのカツアゲでもしようという魂胆だったのか。

「すみませんね、最近はああいうのが多くて…」

「いえ、なかなか珍しいものが見られましたからね、気にしないでください。」

どこか楽しそうに呟きながらも、健吾は新たな獲物を見つけたことに喜びを感じ、舌なめずりをしていた。 



(寝取っても金にはならなそうだがそれでもいい獲物だな…いや、稼がせるのも悪くないな…)

心のなかで健吾はそう呟くと、そのままさりげなく女のバッグに放り込んだ発信器…カンバッジに似たそれを使い、遠慮なく「調査」をすることにした。 

今のご時世では案外個人情報を手に入れるのには盲点がある、SNSを使ったやり方がその一つだ。 

大まかな住所を割りだし登録してありそうなコミュニティを探し…あのタイプにありがちな、自撮り写真から本人を割り出していく…多少の「小細工」も使い、鍵を突破した後に、ホテルの一室にて健吾はPCを片手に女の名前や特徴、住所までもを短時間で割り出していた。 

「片岡愛香…か」



片岡愛香、年齢は20歳、職業は飲食店勤務のフリーター、彼氏のショウタは同僚、趣味はカラオケと温泉巡り…性格はどうやら気弱で主体性にかけるらしく、彼氏のいいなりのようで不満も溜まっているようだが、その辺の口は全部鍵垢に収納している辺りがより気弱な印象づけをしているようだった。

さて、どう墜としてしまおうか。 
手をぱん、と合わせて悩んでいる健吾の前で、SNSの書き込みが新しくアップされていた。

「疲れた(>_<)これから温泉行くね!」

愛香の書き込みとともに貼られた写真はこの別荘の近く、山の中腹にある無人の温泉だ。

無料で利用できるが最近は深夜にAV撮影に使われたりして問題になっているはずだが…愛香はまあそれほど頭の回らないタイプなのだろう。 


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