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赤ちゃんの作り方
官能リレー小説 - 若奥さん

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赤ちゃんの作り方 8

さくらは今、ヒロキくんと初詣に来ているところです。
もうすぐ赤ちゃんが産まれそうなので、無事に産まれるようにお祈りしてます。
あと、赤ちゃんのパパが、ヒロキ君でありますようにと、お祈りしました。
ヒロキさんなんて知りません。
最近は、若妻温泉子作り授業と言う、私が出演したDVDのシリーズに夢中です。
しかも私が女優だという事にすら気付きません。

精神的な浮気だと、ヒロキ君は言います。
なるほどと、あたしは思いました。
妻よりもDVDの映像に夢中なんて、許せません。
ヒロキさんは、私の外見だけが好きだったに違いないと、ヒロキ君が解説してくれました。
見事な推察だと思います。生身より、映像に惹かれているのですから。

初詣に同窓生と出かけるとさくらが言うと、大喜びで送り出しました。
今頃、DVDに夢中になっているのでしょう。
身重の、臨月の奥さんの付き添いをしないなんて、有り得ない夫です。
今日と言う今日は、心の底から愛想をつかしてしまいました。

初詣の後、ヒロキ君の家に寄り道しました。
姫初めをすると言うのです。一年で初めてするエッチのことを姫初めと言うのだそうです。
いつもの様に、彼はさくらを優しく抱いてくれます。
最近は、部活はサボりがちです。ヒロキ君と二人きりの方が、嬉しいからです。
ヒロキ君がさくらのお腹に赤ちゃん汁を出したとき、陣痛が始まってしまいました。
赤ちゃん汁には、子宮を締める成分があるから、奥に入れないよう言われていたのを忘れていました。
ヒロキ君の呼んだ救急車で、さくらは病院に運ばれました。


DVDを見ながら自慰に耽っていると、電話が掛かってきた。
さくらが陣痛で病院に担ぎ込まれたという。
俺は、財布と保険証を持って、慌てて家を飛び出した。

「あ、先生、こっちです!」
俺を呼び止めたのは、元教え子だった。ヒロキと言う、俺と同じ名前を持つ子だ。
久々に見る彼が言うには、同窓生で初詣をして、かれのアパートで休憩していたとき、急に産気づいたのだと言う。
「ヒロキ、ヒロキ」と名前を呼ぶので、彼が救急車に乗る羽目になったと笑っていた。

「この人が、本当の旦那さん。言ったでしょ?偶然同じヒロキなんだって」
なるほど、中々面白いハプニングだと思う。
さくらに憧れていたらしい彼も、満更でもないようで、楽しそうな笑顔だ。

「目元が先生にそっくりですね」
産まれ立ての我が子を見て、教え子が言った。
そっくりと言われると、思わずニヤついてしまう。
元気な男の子で、無事に産まれた事を神に感謝する。あとで初詣に行こうと思う。


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