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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 47

「んっ・・・」

痛みを我慢する愛海の声。
身体を強張らせて耐えている。
そんな所が愛おしいから、僕は深く打ち込んだ所で腰を止めて愛海に覆い被さり頭を抱く。

僕の胸板でむにゅりと潰れるNカップの極上の感触を楽しみつつ、愛海の唇にキス。
貪るように唇を吸い、舌を口の中に侵入させる。
驚いて歯を閉じてしまった愛海の歯の上に舌を這わせた。

少し危なかった。
慎重に入れたから難は逃れたが、無警戒なら噛まれていた所だ。
未来や千秋なら悦んで舌を絡めてくるだろうが、慣れていない愛海からすればビックリしたんだろう。
でも、舌を口の中で動かしていくと、少し歯が緩んではきた。

「舌を出してごらん」
「えっ・・・動かなくて・・・いいの?」

まあ、結合してガンガン腰を振るのがセックスと言うイメージを持ってるのだろう。
それは間違いじゃないが、それだけじゃない。
僕だって愛し合うセックスするのは未来と再会してからだが、それでも知ってる事はある。

「苦しめるのがセックスではなく、愛し合うものさ」

苦しめると言うか、独り善がりのセックスをしていたのが坂東だ。
今、奴の周りに女がいないのはそれ故だ。
女どころか、何かにつけて独り善がりな事をするから男からも嫌われて取り巻きも少数になったらしい。

そして快楽の為だけにセックスしてたのが、あの相澤駿や上野なのだろう。
故に虜になりながらも未来や千秋は離れたんだと思う。

そしてそれは僕がしたいセックスじゃない。
確かにデリヘルとか乱行系パーティーとかも出たけど、極上の快楽が終わると突き落とされたような虚しさがあってどうにも好きになれなかった。
でも未来や千秋、礼奈とした時は、終わった時に幸福感が残った。
多分、それが僕にとってのいいセックスなのだろうと思う。

なので腰を動かすのは止めた。
所謂スローセックスと言う奴だ。
こうやってイチャイチャしながら愛海に肉棒慣れして貰う。
腰を振って気持ちよくなるのはそれが終わってからだ。

「僕は、愛海と愛し合いたいのさ」

そう言うと愛海ははにかむ。
はにかむ顔は中学時代と何も変わらない。

「嬉しい………ずっと前から大輔くんにこうしてもらいたかったの…やっとかなったんだ…ホントに嬉しい…」
はにかんで、一つ一つの言葉を噛み締めるように紡ぐ愛海。その瞳が潤みを増して、頬に一筋の涙を作り出す。
あの頃愛海を抱くことができたなら、釣られて僕までもらい泣きしてしまいそうだ。実際今もちょっとヤバい。

「私、もっと大輔くんに愛されたい」
「もちろん」

繋がったままゴロンと横倒しになって愛海を腕枕。
頭を撫でたりキスしたりしながらイチャイチャする。
男としては腰振って射精してしまいたい欲求は強いが、僕は猿ではない。
今は愛海が慣れるのが一番だから、スローセックスに終始する事にした。

愛海を愛撫しながら昔話。
やはり千秋や愛海のグループは、目立たない子や変わった子が多く坂東の餌食にはならなかったみたいで、その中心が千秋だったみたいだ。

「そっか・・・当時から頭良かったからな千秋は」
「そんな頭が良い子でも快楽に負けちゃうんだから、怖いって思ったわ」

まだそこまで強烈な快楽を味わってはいないだろう愛海だからの感想かもしれない。
でも千秋だけでなく、坂東の為に人生が狂い快楽に堕ちた女子は同級生の半分ぐらいになるのだ。
何とかできるならしてやりたいと思う千秋や愛海の行動は理解できた。

「だから今まで男を遠ざけてた?」
「そうなのかな・・・でも、単に出会いが無かったのかも」

痩せて見違える程に綺麗になった大学時代とか、男子が放っておかないぐらいだと思った。

「大学で声をかけられたりしたことはないの?」
「多分声かけにくい子だと思われていたんじゃないかな。大学じゃ女の子の友達もいなかったし」
「千秋とは大学も一緒じゃなかったっけ」
「学部が違ったから、そんな一緒にはいなかったんだよね」

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