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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 35

愛海の動画の検索結果を見ると、大半がサムネイルにその着衣巨乳が映し出されている。男だったらそれだけで興味を引き付けられクリックしてしまう。
例の「おっぱいクッキング」とファミレスのコラボもそんな感じで薄い興味で見てみたのがきっかけだった。

「あれで儲けさせてもらったんだし、愛海にはお礼を言わないといけないよなぁ」
「大輔くんが見てたこと、言ったら『もっと出資してください!』って言ってたよ。それとね…」

未来が僕の耳元でそっと囁いた。
「愛海は処女だよ」

何となくそんな雰囲気はあった。
同窓会の時だけ見ると、未来より愛海の方がビッチギャルに見えたが、この写真の経緯を見るとあれが演技だったのが分かる。

「あら、処女はお嫌い?」

僕の反応が薄いせいか、未来がそんな風に笑う。

「処女が好きとか処女厨なら、そもそも未来にドン引きしてるだろ?・・・それにこの歳で処女なら尚更、ちゃんとしたお付き合いできる男子じゃないとね」
「大輔くんらしいわ」

僕の言葉に未来が微笑む。
僕はそもそも何でも手を出すような無節操では無いつもりだ。
千秋や礼奈は抱いたけど。

「私にとって愛海は大事な親友だから・・・私の大事な人に愛されて欲しいと思ってるの・・・世間的には間違ってるだろうけど」

未来は千秋や礼奈を抱いても怒らないどころか、むしろ嬉しそうにしていた。
貞操観念が壊れてるとも言えるが、仲の良い子が同じ男に愛されるのが嬉しいらしい。

「本当は、この時に幸せになれるって思ったんだけどね・・・」

そう言って僕に見せてきた写真。
それは恐らく高1ぐらいの時。
1人の男子を挟んで未来と千秋が満面の笑みでピースしている。
未来もあの千秋ですら幸せそうな笑顔だった。

そして真ん中の長身イケメン。
モデルかと言うぐらいのルックスで爽やか。
これは容姿では僕は全く及ばないぐらい。
こんなイケメンなら女の子を何人も侍らせていても嫉妬心すら湧かないぐらいハイレベルだった。

「千秋も彼が好きだったのよ・・・多分今でも好き・・・」
「今でもなのか・・・」
「うん、必死に忘れようとしてる・・・むしろ必死なっても忘れられないぐらい好きなままなんだと思う」

次の写真は裸のイケメンに抱きつく同じく裸の未来と千秋。
ピアスやタトゥーが見えるから随分イケメンに仕込まれたのだろうが、千秋の方は目にハートマークが見えるぐらい彼に擦り寄って甘えている。

「千秋と愛されて幸せだったんだけど・・・愛海を豚呼ばわりして少し虐めたり、私達にウリさせたりで少しずつ違うなぁって思ってきたのね」

そこから未来は、だんだんと彼に対する思いが冷めていったのだという。
あとは千秋を目覚めさせるために動いた。
最終的に千秋を彼のもとから引きはがしたのは未来よりも愛海の力が大きかったと未来は言う。

未来が片手に持っていたスマホが鳴る。

「千秋だ。佑梨と薫…幸せなんだな、凄くいい顔だ」

送られてきた写真に写るのは3人の美女。
眼鏡知的美女の千秋の左右にスレンダー美女の薫、モデル体型美女の佑梨が満面の笑みで居た。
2人の笑顔は満ち足りていて、それぞれ充実してるようにも見えた。

千秋からは『改めて大輔がホストとして2人を招待するように言って欲しい』とメッセージも入っていた。
勿論、僕に異存は無い。

「そうだね、その時は未来だけじゃなく、礼奈や愛海も呼ぼう」
「いいわね、私も楽しみだわ」

そう微笑む未来がスマホを弄る。
そして僕に意味ありげに笑いかけてくる。

「そう言えば冷蔵庫に余り何も無かったわね」
「そうだね、食べに行くかい?」

自炊も気分転換代わりにするが、外食も多い生活だ。
それなりに食べ歩いているから、いい店も心得ている。
だけど未来は笑顔で首を横に振る。

「千秋も帰ってくるしお家で食べましょ」
「でも、何も無いだろ?・・・買い物行くか?」

僕の提案に未来は更にニヤニヤしながら言った。

「大丈夫よ、食材ごと一流の料理人デリバリーするから!」

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