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他人のモノになった、あの娘
官能リレー小説 - 若奥さん

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他人のモノになった、あの娘 112

やっぱり奴隷以外の境遇は知らないんだろう。
奈美恵が言ってた通り、一応生活だけはできると言う言葉の裏はこう言う事だったようだ。

「いや、麻衣子も真由子も僕の大切な女の子として可愛がるよ・・・でもね」

混乱している2人の頭を撫でて色々考えを巡らす。
ただでさえ娘を捧げたいとか言い出す子が多いのに、これで手を出せばカオスになる。
だが、僕が何とかしないとエスカレートしかねない。

「まだ2人共、セックスしていい年齢じゃない・・・本来、セックスは愛し合った男女が然るべき年齢になってからするものだよ」

2人共真剣に聞いてくれるのはいい。
理解してくれと願うのみだ。

「はい・・・では、然るべき年齢になるまで研鑽を積みますので、その際は是非お側で仕えさせて下さい」

そう言う事じゃないんだ・・・
だけど、とりあえず幼女とする気は無いから回避成功としておこう。
後は2人が心変わりしてくれればいい訳だ。
それと2人がまともな感性を持てるようにしてやる環境も作らなきゃならないだろう。

この子たちに奴隷としてではない教育を施していく必要がある。
それを任せられる存在は……強いて言うなら礼奈か千秋なのだろうか。やっていくにしてもかなり時間がかかりそうな気がする。
あとは華…彼女が立ち直ってくれたら僕としてはかなり助かるのだけど、これも今は彼女の回復が先だ。まずは会って話をするところまで行けるかどうかだ。

幼い2人をなんとか説得して、母親とともに帰して、その日はようやく眠りにつくことができた。



それから数日。
坂東の親父の訃報が入った。
それと同時に萌の妹、遥を孕ませた市会議員が贈賄などの容疑で逮捕されたという話も入ってきた。

「これで私たち3姉妹は正式に輔さんのトコでお世話になることになりましたわ」
「改めて言われなくても、僕は最初からそうするつもりだったさ」
「不束者ですが、よろしくお願いします」

そう言って微笑む萌は、吹っ切れたのかいい顔に見えた。


午後、ちょっと用事があって外出した。
坂東の親父が請け負ったマンションの工事現場が近かったのでちょっと立ち寄ってみると、何やら揉めていた。

「アンタんとこみたいな強引で乱暴な会社とはもうやめだ」
「なんだと!?」

坂東の声だ。

「四条さんのところに話をしたら、いい返事をもらえたしな」
「ばっ…!あそこは俺が潰したはず…」

四条というのは僕が大学で知り合った女の子の実家の建設会社である。

大学時代に彼女の実家である四条建設が破綻寸前になった所、僕含む投資サークルで立て直した事があった。
それでエラく感謝されて跡取りの婿にならんかと持ちかけられたけど、投資の世界に行く事を決めていた僕は断った経緯がある。

で、今回・・・
そこと連絡を取って裏で動いて貰った。
四条さんの父親はお人好しで経営者としては頼りないものの、人脈は抜群らしく他社と組んで攻勢を仕掛け、坂東の取引先は全滅しそうな勢いらしい。
それでなくとも今のご時世、裏社会と繋がりがある会社は相当ヤバい。
破綻するのも目前だろう。


それを横目で見ながら、僕は目的の場所に向かう。
そこは地元・・・
若原家だ。

「お久しぶりです、お兄さん」
「ああ、久しぶりだね」

今は無い実家と近い若原家は何度か立ち寄った記憶がある。
その若原家の殺風景なリビングに通され、会ったのは清楚系の爆乳美少女。
若原家の次女、遥だ。

「歩の実父も数日前に逮捕されて家宅捜査されてるから殺風景でしょ?」
「ああ、そうだったのか」

萌の実父も坂東や遥の実父の手先となって働いていたので、ヤバい事を色々やってたみたいだ。
逮捕されるだろうと言うのは萌から聞いていた。

服装も清楚で品があり、胸のサイズは3姉妹で最も大きい。
一番の美少女で、一番女の子らしいかつての雰囲気もある。
彼女に淹れて貰ったお茶を飲みながら、成長して更に綺麗になった遥を眺めた。

「本当はもっと早くお兄さんに会うべきだったのに・・・我儘でごめんなさい」
「いや、大した問題じゃない」

遥に頭を下げられても困る。
僕の反応に少しホッとしたような顔を遥はした。

「今朝・・・お父様を見送りました」

お父様と言うのは、多分逮捕された議員の事だろう。
今朝逮捕された事で区切りがついたと言う事で遥がここで会いたいと言ってきた訳だ。

「私はお兄さんが好きでした・・・」

お茶を少し口に含んでから遥がそう言う。

「でも・・・私の初めてはお兄さんじゃなく、お父様でした」

遥の微笑み。
綺麗な顔だった。

「お父様は私を愛し可愛がってくれました・・・だからお父様の子を喜んで産みました」

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