人妻のヒミツ〜新しい快楽〜 2
西の空がオレンジ色に染まり、太陽がゆっくりと沈んでいくさまが見える。
「ずいぶん長い間してたねぇ♪」
「舞彩さんが何度も求めてくるんですもん…」
「ふふっ♪若いって証拠だぁ♪♪」
夕暮れの海岸線を左手に見ながら、僕は舞彩さんの運転する車の助手席に座っていた。
「今から、どこかに行くんですか?」
「ふふっ、これでお家に帰るとかって思ってた?」
舞彩さんはハンドルを握りながら僕の方を見て、ちょっと子供っぽい笑みを浮かべた。
なんか、身体と顔とのギャップが凄い。可愛い。
「それじゃあアツくんはまだまだ甘いな。大人は、これからが楽しみなんだぞっ」
「舞彩さんだって未成年でしょう」
「それは別にしてもらえないかなぁ」
「で、いったいどこに」
「お泊りするホテル、予約してるの。2人部屋だから、素敵な人に出会えてよかったな」
高級リゾートホテル。
「お金のことは心配しないで」
舞彩さんが言う。
「とってもいい部屋があって、そこで、最高の人と一緒に……ってね」
「僕でよかったのかな」
「アツくんしかいないじゃない!」
弱気な言葉を発すると舞彩さんが背中をバシン、と叩いてきた。
「ほら、綺麗でしょ」
部屋に入ると、舞彩さんが窓から見える景色を指さして言う。
そこから見えるのはお昼にいたビーチだった。夜になると、全く違う雰囲気になるものなんだな、と思った。
ダブルベッドに腰掛けた舞彩さんはどこかここでない遠くを見つめるような目になる。
「私ってね・・・借金のカタに親に売られて・・・50のオヤジの嫁にされてさぁ・・・」
舞彩さんの自分語りは結構重い。
でも本人に悲観的なものが無いから、どこか軽く聞こえる。
「散々身体開発されて・・・跡取り生まされてねぇ・・・」
子供産んだとは思えないボディだけに、ママだと聞いてビックリする。
それと同時にちょっと興奮した。
「そしたらクソオヤジの奴・・・EDだって!・・・アレ全く勃起しないのよ!」
どこか楽しそうに笑うけど、何か内容は笑えない。
「散々身体開発して男好きにしておいて・・・跡取りできたらもう終わりって酷くない?!」
ああ、なるほど。
だから簡単にナンパされてきた訳か・・・
「それで俺の誘いに乗った訳ね」
「うん・・・普通に恋できるなら、アツくんみたいな子が良かったから」
「全然スレてない、ピュアな心を持った年下の男の子。アツくんみたいな子がタイプなんだよね…」
「俺も舞彩さんみたいな彼女が欲しいって思ってました」
「嬉しい……アツくんには私の全部あげちゃいたいくらい…スキになっちゃった、お願い、一度きりの出会いにはしないで」
「はい」
舞彩さんの隣に腰掛け、瞳を合わせると、どちらからでもなく自然に顔が近づき、唇が重なった。