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ツイン妻
官能リレー小説 - 若奥さん

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ツイン妻 10

芽衣ちゃんにかつて好きな人がいたみたいだが、その愛情関係は相当歪んでいたんだろうと話を聞くにつれ思うようになってきた。

「芽衣ちゃんの幸せって何だい?」

だから、この質問・・・
僕達の幸せをサポートする以外の本心が聞けたらと思うし、今日の芽衣ちゃんなら語ってくれる気がした。

「これは正直な話です・・・」

芽衣ちゃんは少し黙って考えていたが、そう言葉を切り出す。

「結衣ちゃんやお義兄さんの考える理想の家庭や夢は・・・芽衣には耐えれません」

はっきりとした言葉だ。
そんな雰囲気はあった。
彼女が僕に求めているのは、愛情じゃなくて肉欲だ。

「芽衣にとっての幸せは・・・理想のご主人様と脳が蕩けるようなセックスする事・・・」

それは芽衣ちゃんの短いながら関わって理解はした。
だけど、次の言葉は衝撃だった。

「ご主人様の為に身体で稼いで貢ぐ事です」

よくある風俗嬢の堕ちパターンだ、まるで・・・
身体を売りながらヒモ男を養うと言う奴だ。

芽衣ちゃんは家事をこなしてくれる傍らでバイトにも行って家計を補助してくれている。
ただ、そのバイトというものが僕にもよくわからないし、いつ仕事に行ってるのかも正直知らないでいた。

「芽衣のご主人様は、お義兄さんです」
「ご主人様だなんて、そんな…」
「お義兄さんとのセックス、最高でした。心から愛してもらえるのが嬉しかったです」

そう言ってニコニコと笑う芽衣ちゃんだが、僕はご主人様と言っても何すればいいか分からないし・・・
何より芽衣ちゃんの言う幸せをそのまますると、僕は最低のヒモ男になってしまう気がする。

「芽衣ちゃんは子供とか欲しいとは思わないの?」
「欲しいですよ・・・ご主人様の指定する種で赤ちゃん産んで・・・女の子なら一緒に抱かれて、男の子ならご主人様と一緒に抱かれたりされたいです」

うっとりとそう言いながら僕を見る芽衣ちゃんだが、その目は僕がそうできないのを分かっている目だ。
つまり芽衣ちゃんの言う幸せに寄り添うと、結衣ちゃんの言う幸せはまず無理な肉欲生活になる。
芽衣ちゃんが首を横に振ったのはそう言う事を分かってだろう。

「僕じゃ、芽衣ちゃんを幸せにできないのかなぁ」
「結衣ちゃんを幸せにしてくれたらいいのです」

芽衣ちゃんの答えは今までと全く変わらない。

「結衣ちゃんを幸せにする代わりに、芽衣にはお義兄さんの欲望を全てぶつけてください」

今はそれが芽衣ちゃんの信頼を得る事にも繋がるだろう。
信頼されないと先にも進めない気がする。

芽衣ちゃんとそんな会話をしている間に、結衣ちゃんが風呂から出てくる。

「次、嶺さんはいります?それとも芽衣ちゃん?」
「あぁ、芽衣ちゃん行くかい?」
「お義兄さんがお先に」
一応尋ねたが、芽衣ちゃんにあっさり促された。
こういうときは素直に受け入れる。


「少ししたら、私も入りますから」

芽衣ちゃんが僕にだけ聞こえるように言った。
リビングとお風呂は距離があるとはいえ……ちょっとドキッとする。


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