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ツイン妻
官能リレー小説 - 若奥さん

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ツイン妻 2

「おかえりなさい、嶺さん」
「ただいま」

ある日、仕事から帰って、結衣ちゃんが出迎えてくれる。
結婚を機に、結衣ちゃんは仕事をやめている。職場のオアシス的存在だった結衣ちゃんが結婚、その相手がまあ俺だとわかったらいろいろ突っ込まれるわけで。その分、大切にしなきゃという思いも強くなるのだ。

「芽衣ちゃんが晩御飯作ってます」
「そうなの」

芽衣ちゃんは時々バイトに行ってるけど、家事もしっかりこなしてくれる。

結衣ちゃんにカバンを手渡し、様子見ついでにキッチンへ足を運ぶと、とてもいいにおいが鼻を刺激してくる。

「あっ、お帰りお義兄さん!」
「すごいね、何作ってるの?」
「芽衣の手作りハンバーグですよぉ♪ソースにもこだわってます」
「へぇ」
ありきたりのメニューだが拘るところが凄い。
芽衣ちゃんの料理の腕前は店を開けそうなレベルなのだ。

それより気になることが一つ。
「芽衣ちゃん、そのエプロン、なんだい」
「ふふっ、気づいてしまいましたかお義兄さん」

大きな胸をこれでもかと張って自慢げにする芽衣ちゃんの格好は・・・
俗に言う所の裸エプロンと言う奴である。
間違えないように言うと、僕が結婚したのは結衣ちゃんで、芽衣ちゃんは義妹だ。
その義妹がこんな事をしているのは、少しばかり理由があった。


それは芽衣ちゃんと初顔合わせの日・・・

「確かに、それは理解できるけど・・・本当にいいの?」

僕に2人から突き付けられたのは、所謂結婚する条件である。
色々理由があって、入籍はするものの結婚式は一年ちかく後にする事になった。
結婚式を終えるまでは綺麗な身体でいたいと言う結衣ちゃんの願いは何とか理解はできる。
だが、芽衣ちゃんから出された条件に、思い切り戸惑ってしまう。

「一年ちかくお預けになるからって・・・芽衣ちゃんを肉便器として使っていいって、どう言う事?」
「言葉のままです・・・結婚式まで結衣ちゃんのバージンを守りたいから・・・芽衣は肉便器として性欲処理に使ってくれていいのです」

芽衣ちゃんの言う事が半分理解できないでいた。

「芽衣は処女でないから・・・別にいいと言うか・・・」

芽衣ちゃんはあっけらかんと笑いながらそう言う。

「結衣ちゃんは初めてを旦那様に初夜で捧げたいと言う夢があって・・・芽衣はそんな結衣ちゃんと旦那様と一緒に過ごして肉便器にされたいって夢があるんです」

目を輝かせてそう言い、結衣ちゃんと芽衣ちゃんは手を取り合う。
男としては可愛いお嫁さんを貰ったらセットで可愛い愛人がついてきたなんて夢みたいではある。
しかも妻公認とか、どこのエロゲって奴だ。

「私も・・・芽衣ちゃんの望みが叶うのが幸せです」

結衣ちゃんはいつも通り言葉少なめだが、意思の強い目で言う。
つまり、つまりだ・・・
本妻とは結婚式までの一年近くは手を出せないが、代わりに本妻とそっくりな愛人とはいくらやっても大丈夫と言う事らしい。

「もし、それで・・・僕が芽衣ちゃんの方を好きになったらどうするの?」
「それは素晴らしい事です・・・その場合は私は一生涯2人の為に尽くします」

まさかの結衣ちゃん愛人ENDとか。
いやいや、それはちょっとまずい。僕としては、結衣ちゃんが一番、でも芽衣ちゃんも…いやいや……考えれば考えるだけ頭が混乱してくる。

「結婚式の後も、芽衣は結衣ちゃんの傍にいたいです。お義兄さんは結衣ちゃんも芽衣もいっぱい愛してくれたら、嬉しいです」
「うん…」

「深いことを考えるのはやめて、まずは一度、してみます?」
「うえっ!?」

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