犯したい者と犯されたい者 3
「ううっ」
彼が小さくくぐもった声を漏らす。
当然こんなことには慣れていないのだろう。だから虚勢を張って襲おうとしたのかしら。
彼の男の象徴は硬さそのままに先走りの液体をまとい、私が扱くとヌチャヌチャと卑猥な音を奏でる。
「あ、あ…」
「気持ちいいのかな?」
悪戯してるような感覚だ。
無理やり押し倒されるのも悪くないが、こっちの方が断然楽しい。
「うう……うああっ!」
彼が音を上げそうなところで手を止める。
「あ……」
おそらくイキそうだったのだろう。意地悪にも手を止めた私を恨めしそうに見つめる。
「不満かしら。もーっと気持ちイイことしてあげるから」
私は卑猥に反り立つ彼の象徴に舌先を這わせた。
「くあっ…!」
舌先をカリに這わせた瞬間、彼の身体がビクンと震え、可愛い悲鳴が聞こえた。
私は調子に乗って本格的にフェラを始める。旦那様に、それ以前に付き合ってた人に、仕込まれた得意のフェラだ。
彼には、ちょっとだけ彼らに似た顔があるな、って思ったんだ。
そんな人には、とことん尽くしてあげたくなるんだ。
「あっ…ダメ、だっ…うあっ…!!」
ついに彼が音を上げた。
声変わりもしてない、可愛らしい声で。
私はそんな声を聞いても、フェラをやめるつもりはない。彼の表情をうかがうように視線を上にあげる。
(出しなさい)
そう、伝えるように彼に、視線で促す。
「うあっ、ダメ、だっ…!!」
堰を切ったように熱いモノが口内に侵入する。
それでも離さない。全部受け止める。
ドクドクと熱い塊が、私の口の中に押し寄せた。
初々しいエキスだ。私はありがたく全部受け入れた。
すべて絞り出すように飲み干した時には、彼はもう泣き出しそうな顔で私を見下ろしていた。
さっきの強気な、私をレイプしようとしていた彼はどこへ行ったのやら。でも、彼のような可愛らしさの残る男の子なら、今の顔の方が好きだな、というのは内緒かな。
「うぅ、うっ…もう、許して…」
「じゃあ、なんでいきなり私を襲ったの?本当なら犯罪だよ?」